なぜあなたは、新人に"過剰反応"するのか? 男と女、それぞれの本音

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今年もまもなく新人がやってきます…(写真:foly / Imasia)

なぜ毎年、新入社員をタイプ分け?

4月も近づき、「そろそろ新入社員が入ってくる頃か」と、そわそわとした気持ちになっている人も多いのではないでしょうか? 組織に新しいメンバーを迎えるドキドキは、小学生のころから変わらないものです。

さて、この時期になると必ず耳にするのが「最近の新人はなってない」と批判する声や、「○○型社員」「○○世代」とひとくくりにするフレーズ。

誰しも、未知のものを怖がる心理(ネオフォビア)を抱えています。だから、理解できないものは「分からない」とバッサリ切り捨てたり、あるいは、無理にレッテルを貼ったりしてしまう。

この現象は毎年繰り返されていることで、その証拠に「今年の新人はこれまでと同じだ」「最近の若者は見どころがある」といった声はあまり聞かれません。

毎年の新入社員を「○○タイプ」として命名・発表する日本生産性本部の調査によれば、平成26年度 新入社員のタイプは「自動ブレーキ型=人を傷つけない安心感はあるが、どこか馬力不足」、平成25年度は「ロボット掃除機型=一見どれも均一的で区別がつきにくいが、部屋の隅々まで効率的に動き回る」とのこと。

ところが、この調査の初回である昭和48年度は「パンダ型=おとなしく可愛いが、人になつかず世話が大変」、昭和49年度は「ムーミン型=人畜無害でおとなしいが、大人か子供か得体知れず」と、正直、似たり寄ったりの内容。

いつの時代も、新入社員は必要以上に珍奇な目で見られていたことが分かります。実際、何千年も前のギリシャの書物にさえ「最近の若者はなってない」といった趣旨の記述があるそうです。

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