「3年後離職率」を徹底解剖! 「3年で3割」が目安、代替指標は採用数と従業員数
危ない会社をどうやって見分けるか。やっとの思いでつかんだ内定先が、ブラックやグレーでないかを見分けることができる指標が「3年後離職率」です。回答企業が公表に最も神経を尖らせる箇所でもあります。
新卒者が3年間で辞める割合がわかる
「3年後離職率」は、2005年秋発売の2007年版から、多くの先輩たちの強い要望によって、調査・掲載を始めたものです。それ以後、就職四季報には平均年収などと並んで、最も目立つ位置に掲載しています。
最新版2016年版であれば、2011年の新卒入社者が直近の対象です。そのうち、3年後の2014年4月1日までに離職した人数の割合を算出し、矢印の右に大きく表示しています。
矢印の上の小さな数字はその前年の3年後離職率です。たとえば、新卒入社者が1人の場合、その1人が残るかやめるかで、3年後離職率は0%と100%の間を大きく振れることになります。次ページの高離職率リストのトップの会社が典型例で、3年後離職率100%という数字だけを見てブラック判定するのは禁物です。2年分を見ることで、数値が極端なブレなのか傾向値なのかがわかります。