「3年後離職率」を徹底解剖! 「3年で3割」が目安、代替指標は採用数と従業員数

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入社から3年後も在籍している人の割合が、「3年後新卒定着率」です。定着率と離職率は裏返しの概念で、100%から3年後離職率を引けば出てきます。

3年後離職率(%)   = (3年前入社者-直近4月在籍者)/3年前入社者×100
3年後新卒定着率(%) =
 直近4月在籍者/3年前入社者×100
           = 100% - 3年後離職率

 「入社3年で3割」が目安

回答企業には率そのものではなく、入社者と在籍者の人数を答えてもらい、編集部で算出しています。根拠なく「10%ぐらい」といった率がひとり歩きするのを防ぐためです。まずは、ほかの指標と同じく、全社にわたってチェックしてみましょう。水準を頭にたたき込むためです。

3年後離職率0%、すなわち定着率100%という会社は結構あります。2016年版では113社。大量採用にもかかわらず、3年後離職率が0%というすごい会社もある一方で、就活生にもあまりなじみのない会社も含まれているのではないでしょうか。

逆に、3年後離職率はどのくらいだと“ヤバイ”のでしょうか。就職してから3年後の離職率が中卒7割、高卒5割、大卒3割に達するという政府の調査結果から名づけられた「シチゴサン現象」もあり、大卒以上の新入社員の3年後離職率は30%が大きな目安となります。各社の人事部門でもかなり意識される数字です。

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