男たちにとって、新入社員は「新兵」
さて、新入社員に対するスタンスは男と女では、微妙に異なるようです。
縦社会を重んじ、部活のノリで会社員生活を送っている男性たちにとって、新入社員はいわば「新兵」のようなもの。「どれどれ、今年の新人はどうかね」と興味本位に眺めこそすれ、自分たちがこれまで築いてきた世界に変化をもたらすような脅威としてとらえることはありません。
評価の軸も「使える・使えない」であり、「いっちょ鍛えてやろう」ぐらいの上から目線。ひと言で言えばナメているわけです。
女たちは新入社員を尊重・警戒している
一方で、横の関係を重んじ、職場の雰囲気を大切にする女性たちからすると、新入社員といえども立派な仲間。いわば、新しい家族を迎えるお母さんのような心持ちで、真剣に新人に向き合います。
とくにやっかいなのが、女性ばかりの職場に若い女子が入ってくるケース。評価の基準は「使える・使えない」ではなく、「変な子じゃないといいけれど」「うまくやっていけるか心配」といったものになります。それまで平和だった職場が、ひとりの新人が入ってきたことで、ぎすぎすした空気に一変、なんて話は珍しくないのです。
一人格としてとらえることが大事
新たに一緒に働く相手を「若い子」「新入社員」という色眼鏡で見てしまうのは、行きすぎるとセクハラやパワハラにつながりかねません。名前をいつまでも覚えずに「うちの新人」と呼ぶことは、古いタイプのおじさんが女性社員を「女の子」と呼ぶのと変わらないのです。
ひところは「3年で辞めてしまう」などと言われた新入社員。調子に乗って手荒な歓迎でもしようものなら、「ルーキーハラスメント(※私の造語です)」などと騒がれかねません。
自分の中にある思い込みやバイアスを取り除き、一人のビジネスパーソンとしてきちんと接することこそ、新入社員を迎えるにふさわしい心がけと言えるでしょう。
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