女性政治家は「ふつう」ではつとまらない
以前、代議士秘書をしていた人から、こんな話を聞いたことがあります。
「女性が政治家としてやっていくためには、『男よりも男』であるか、『女よりも女』であるかしかない、というのが定説」
政治の世界は「古き日本」が凝縮されたような社会。圧倒的な男性優位コミュニティなわけで、その中で女性がやっていこうと思うなら、極端なキャラクターを演じなければならないというわけです。
たとえば、ある女性議員は、男性議員から「いいオッパイしてんなあ」とからかわれたときに、すかさず相手の股間をぐっとつかみ、「オマエもな!」と切り返したのだとか。このセンスなどは、まさに「男よりも男な女」でしょう。
一方で「女性らしさ」を武器に周囲を手玉に取る政治家もいて、彼女たちのファッションやメークは「過剰に女子」で、まさに「女のコスプレ」。「女よりも女なキャラクター」で、おじさんたちの機嫌を取っているというわけです。
いずれの類型も「ああ、あの人のことかな」と思い浮かぶのではないでしょうか? ですがもちろん、これは、良い・悪いではありません。日本最高峰の男尊女卑文化において女性が生き抜くためには、それぐらいのタフな戦略が不可欠ということです。
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