グローバル化が進む中、親たちは、子供を世界で通用するエリートに育てるため、日々、努力を重ねている。しかし、若手マザーの中には、子育ての仕方がわか らず、周りの助言にも恵まれないケースも多い。そこで、ベストセラー「世界中のエリートの働き方を一冊にまとめてみた」の著者であるムーギー・キム氏の母親で、子供を国際弁護士、国際金融マン、海外著名大学教員、公認会計士に育て上げた 著者が、読者の皆様からの子育て相談に回答する。
今回は娘の反抗期に悩む母親の相談に回答します。
【ミセス・パンプキンへの子育て相談】
はじめまして。高校2年と中学1年の娘を持つ母(41歳)です。中1の娘について悩んでいます。「感謝の気持ち」がないと感じるのです。
私は食べ物を残すのが嫌いで、その時に食べ切れない物は次の食事で食べます。私の叔父は農業をしていて子供の時から田植えに稲刈り、芋ほりと田畑の手伝いをし、収穫した作物を頂いています。娘たちにも叔父の手伝いはさせており、娘たちも楽しそうに手伝っています。
それなのに食事やお弁当を残します。なぜ残したのかと聞くと「まずい、変なにおいがした」と。同じ食事、お弁当を食べる高2の娘はそんなことはない!と言ってくれていて、嫌いな物が入っていて残した時は「ママごめん。今日は残した」と申し訳なさそうに言う子です。自分の都合で残してしまった食べ物に、もったいないけどゴメン!と思うのか、まずいから食べられないと思うのか、姉妹でなぜこんなに違ってしまうのか当惑しています。
食べ物に感謝、作ってくれる人々に感謝、命に感謝。
私は2人に同じように教えましたので、感受性の違いと言うよりは、根本的に感謝の気持ちが在る人、無い人の違いなのかと悩んでいます。感謝の気持ちはどうしたら育つでしょうか。
<ミセス・パンプキンからのコメント>
第二反抗期は親離れの準備期
子育てに関して、他にも読者の皆様から「感謝の気持ちを持つ子に育てたい」というお便りをいただいており、私の身辺にも、このような悩み事を抱えている人が何人かいることを思い出し、決して些細な問題ではないことに気付きましました。
下のお嬢さんが感謝の気持ちを持っていないと感じられるのは、食物に関してだけですか?
何ごとにも感謝する心を持っておられる貴女のもとで、大叔父さんの農業も幼いころから楽しく手伝い、その収穫物をいただくという、私どもからすればとても贅沢で羨ましい環境で育てられたのですね。母親としてこれ以上、何をどうすればいいのかと当惑されるのはごもっともだと思いました。
そのお嬢さんは、ちょうど今が第二反抗期ではないでしょうか。知らない間に反抗期の時期が過ぎていたというやりやすい子も珍しくなく、上のお嬢さんがそうだったと推察されますが、同じ環境で育ったからといって妹まで同じだとは限りません。
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