また、先ほども説明したように、スタバのビジネスは原価率が低いことから「売上総利益」を多く稼ぐことができます。こちらも429億円から476億円まで増えていますね。このように売上総利益が多い分、広告宣伝費などにおカネをかけることができます。こうして営業利益をより稼ぎ出すことができるのです。
そして、「営業利益」は57億円から73億円まで大幅増となりました。「売上高営業利益率」は11.6%。やはり、高い水準です。
キャッシュフロー計算書(同7ページ)も見ていきますと、「営業活動によるキャッシュフロー」は104億円となっています。キャッシュフローマージンを計算しますと、16.4%という高水準です。
また、「減価償却費」21億円に対して、「有形固定資産の取得による支出」が41億円ですから、スタバも積極的に出店数を増やそうとしていることがわかりますね。
以上のことから、ドトールだけでなくスタバも好業績となっており、大手カフェチェーン2社は現状ではコンビニの影響を受けていないと言えるのです。
はっきり言って、これは意外な結論でした。私は、コンビニのコーヒー市場参入によって、カフェチェーンの業績はもっと落ち込んでいると考えていたのです。
コーヒー市場そのものが拡大しているのでしょうか。あるいは、どこか業績が落ち込んだところがあるのでしょうか。
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