トヨタ自動車と日産自動車を分析する なぜ日産は、「独り負け」しているのか

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豪腕ゴーンCEOの「コミットメント経営」が裏目に出ている?(撮影:大澤 誠)

自動車メーカーの中間決算を見渡しますと、円安や北米などでの売上増を受けて、総じて好調です。トヨタ自動車やホンダなど大手自動車メーカーは大幅な増収増益となり、特に富士重工やマツダなど4社では、過去最高の営業利益を更新しました。

ところが、そういった中で唯一、日産自動車が減益となっています。なぜ、同社だけが苦戦しているのでしょうか。今回は、好業績が続くトヨタ自動車(以下、トヨタ)と、残念ながら“独り負け”している日産自動車(以下、日産)の決算内容を分析していきます。 

「円安・北米好調・コストカット」で好業績続くトヨタ

まずは、引き続き好業績を維持しているトヨタの2013年4~9月期の決算内容を見ていきます。

損益計算書(9ページ参照)を開きますと、「売上高合計」は前年同期の10兆9083億円から12兆5374億円まで約15%増となっています。「営業利益」も6937億円から1兆2554億円まで、約81%という大幅な伸びを見せています。さらに最終的な利益である「当期純利益」も5482億円から1兆0006億円まで、ほぼ倍増しています。それによりトヨタは増配をしました。

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