量販車で最速!新型「GT-R」のこだわり 「NISMO」モデルも登場

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新たに発売される「GT-R NISMO」

日産自動車は11月19日、高級スポーツカーの「NISSAN GT-R」をマイナーチェンジし、2014年モデルを発表した。12月に日本で発売を開始する。価格は905万1000~1011万1500円。今回から、モータースポーツ子会社ニスモがチューニングした改造モデル「NISSAN GT-R NISMO」を新たに設定、こちらは14年2月の発売で、価格は1501万5000円だ。いずれも米欧でも順次発売する。

GT-Rは、07年に誕生したスポーツカーのフラッグシップモデル。V型6気筒3.8リットルターボエンジンを搭載、最高出力は404キロワット(550馬力)。専用開発のデュアルクラッチトランスミッションを備え、最高速度は時速300キロメートルを超える。ちなみに燃費はガソリン1リットル当たり8.7キロメートルだ。

乗り心地が向上

今回のマイナーチェンジではサスペンションやステアリング、内外装を中心に改良を施し、走行性能は維持しながら乗り心地を向上させた。GT-Rは、普通のドライバーでも楽しめるスーパースポーツカーというのがコンセプト。他社のスーパースポーツカーでは耐え難い長距離走行や市街地走行での快適性を高めた。 

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GT-Rをアピールするカルロス・ゴーン社長

一方、NISMOモデルは、走行性能を追求したい顧客層向けに新たに投入した。エンジンは専用のチューニングで最高出力を441キロワット(600馬力)に引き上げ、ステアリングの応答性能も高めたほか、専用の空力設計も施している。

日産は、これにさらに専用のオプションパーツを装着したモデルを用いて、ドイツ・ニュルブルクリンクサーキット北コースで、7分08秒679のラップタイムを計測した。量産車としては世界最速の記録だという。

ポルシェやフェラーリ、ランボルギーニといったスーパーカーにも劣らない性能を持ちつつ、2000万円優に超えるこれら車種に比べると1000万円前後という"お買い得"な価格に設定されたGT-R。日産では従来以上に販売店への試乗車を用意する予定で、日産ファンだけでなく、他社ユーザーの取り込みも図りたい考えだ。

年間販売台数は、ノーマルモデルで世界3600台(国内1100台)、NISMOモデルで世界200台(国内60台)を目指す。

丸山 尚文 東洋経済 記者

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まるやま たかふみ / Takafumi Maruyama

個人向け株式投資雑誌『会社四季報プロ500』編集長。『週刊東洋経済』編集部、「東洋経済オンライン」編集長、通信、自動車業界担当などを経て現職

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