貸借対照表から企業の安全性を分析しよう 会計知識の初歩【case study日産自動車】

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このコラムでは、会計の知識を使って、主に経済ニュースを読み解いていきたいと思います。会計の知識を身に付けることで、経済の動き、企業で起こったことや時事問題などをより深く分析することができます。

会計知識の出発点として、まずは貸借対照表の知識を使って、経済ニュースの本質について見ていこうと思います。貸借対照表は、主に企業の安全性を見極めるのに役立つ指標ですが、今回は貸借対照表を分析していくための基本知識について解説していきます。貸借対照表と聞いて「難しくてよくわからない」と尻込みしてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的なルールさえ押さえてしまえば、誰でも簡単に読むことができるようになるのでご安心ください。

そして、次回以降では、今回身につ付けた貸借対照表の知識を使って、日本国(政府)の貸借対照表の分析や、東京電力、シャープなど、具体的な企業の貸借対照表を分析していく予定です。

「貸借対照表」がバランスシートと言われる理由

では、本論に入りましょう。貸借対照表とは、会社の資産内容を一覧表にしたものです。会社を経営するための資金をどのように調達し、どのような形で資産を持っているのかを表しています。基本的には左右に分かれる形をしており、左側に「資産の部」、右側に「負債の部」と「純資産の部」があります。(次ページ)

 

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