言葉ができなきゃ「話にならない」グローバル

もう待ったなしのマルチリンガル化

英国の財務相らと談笑する北京大学の学生。中国でのエリート大学では、英語の講義は当たり前だ(写真:AP/アフロ)

世界の標準はマルチリンガル

「2つの言葉ができる人はバイリンガル、3つできるのがトライリンガル。では、ひとつの言葉しかしゃべれない人を何と呼ぶでしょうか?」。グローバルコミュニティで聞かれるこのジョークの答えは「アメリカ人」です。

英語しか話せない人の多いアメリカ人を揶揄するこのジョークは、裏を返すと、母国語に加えていくつかの外国語を話せるのがグローバルスタンダードであることを意味しています。アメリカ人の場合は、英語が世界のデファクトスタンダードになっていますから、笑って済ませばいい話ですが、このジョークの答えが「日本人」でも当てはまってしまうことに思いを致すと、われわれは笑ってはいられません。

ヨーロッパには多言語を操る人が多いのはよく知られていますが、アジアも同様です。以前のコラム(「中国式グローバルエリートの育て方」)にも書いたとおり、中華系マレーシア人はマレー語、英語に加えて福建語や広東語などを話し、最近は中国標準語(普通話)も習得して合計4種類を操る人が増加中です。

もっとすごいのは、以前、ゴルフコンペで一緒になった南アフリカの外交官。彼が「南アフリカでは11種類の言語が使われていて、私はその全部を話すことができます」と言ったのには度肝を抜かれました。

中国人もマルチリンガル

では、世界第2位の経済大国、中国の人々の言語能力はどんなものでしょうか。まずは英語の実力について。日本人駐在員の多くが「中国人には英語が通じない」と言いますが、そう言うご本人が大して英語ができないのですから、彼らのジャッジは当てにはなりません。実際、日系以外のグローバル企業では、少なくともマネジャークラス以上の中国人は普通に英語を使っています。

次ページ中国人はそもそもバイリンガル
政治・経済の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • インフレが日本を救う
  • 令和の新教養
  • 就職四季報プラスワン
  • 「脱ゆとり世代」のリアル
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
スクープ! 積水ハウス地面師事件<br>「封印された報告書」の全貌

「なぜ積水はだまされたのか」。2年前の地面師グループによる大型詐欺事件。謎を解く同社の内部資料を本誌が独自に入手した。だまされた積水が調査報告書の公開を拒む理由は。取引を承認した役員が現在も要職にある“闇”をいま明かす。