スティーブ・ジョブズ役の俳優がレノボと契約
昨年、映画「Jobs」(邦題:「スティーブ・ジョブズ」)の主役として迫真の演技を見せた俳優が、35歳のハリウッドスター、アシュトン・カッチャーです。アップルコンピュータを率いてIT業界にパラダイムシフトをもたらしたカリスマ、スティーブ・ジョブズの半生を描いたこの映画は、期待が高かった反面アメリカでの評判は芳しくなかったようです。エンターテインメントとしてはエピソードの描き方が平板に見えたのかもしれません。
しかし、ジョブズとウォズニアックの出会いや、ガレージでのPC組み立てから起業する場面、事業の成長プロセスでのジョブズの傲慢不遜で冷徹な言動と周囲の理解を得られず苦悩する姿など、「なるほど、実際こんな感じだったのかな」と思わせるリアリティは感じられました。新規事業やグローバルビジネスを志す方々には必見の映画だと思います。
この映画でジョブズになりきって熱演していたカッチャーが、昨年10月レノボと契約したのには驚かされました。しかも、通常の広告タレント契約ではなく、「Yoga」ブランドのタブレット製品開発の「プロダクト・エンジニア」としての契約です。
プレスリリースによれば、彼の任務は「設計、仕様、ソフトウェア、使用法に関するアイディアを提供して意思決定を行ないながら、世界各地のエンジニアリングチームと共にYogaタブレット製品群の開発・マーケティング業務を遂行する」ことですから、本格的です。実際、カッチャーは昨年10月29日にロサンゼルスのYouTube Spaceで行われたYogaのグローバル・PRイベントで、自ら登壇して迫力満点のプレゼンテーションを披露しました。
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