「夢に向かって頑張る」が科学的にアウトな理由

UCLA医学部教授が教える「意志力不要」の技術

「夢」を現実に変える方法は、「小さな」目標を段階的に達成していくことだ(写真:Elnur/PIXTA)
新年度を迎えるにあたり、「ラジオ英会話を毎日聴こう」「ジム通いを続けよう」「ダイエットして3キロ体重を減らそう」と心新たにする人もいるだろう。だが、残念ながら、「ラジオ英会話の5月号のテキストはもういいや」「ジムはいつの間にか行かなくなった」「ダイエットは明日から」という人のなんと多いことか。
だからといって性格を変える必要はない。性格を変えなくても、科学的に裏付けのある方法を取り入れるだけで、誰でも物事を続けやすくなり、目標にしたことをなし遂げられるようになる。
数千人の行動を変えたUCLA医学部教授の15年にわたる研究の成果が、『UCLA医学部教授が教える科学的に証明された究極の「なし遂げる力」』だ。最新脳科学と心理学からわかった科学的方法では、人生を変える7つの力を利用する。今回、7つの力のうち「目標を小さく刻む力」について、本書の本文から抜粋し、一部編集のうえ掲載する。

目標を「十分に」小さくする効果

生まれて初めてはしごを登ったときのことを思い出してほしい。登る前は恐かったはずだ。しかし、1段目に足を置き、片手を上げて頭上の段をつかみ、もう一方の足を2段目に置き、さらにもう一方の手で1つ上の段をつかむことで、リズムが生まれ、想像していたほど難しくはないと感じたのではないだろうか。

『UCLA医学部教授が教える科学的に証明された究極の「なし遂げる力」』(東洋経済新報社)書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

次の段に集中していれば、下を見ない限り、怖くて身体が動かなくなったりはしない。1歩踏み出すごとに、自信が強まり、いちばん上まで登り続けられる可能性が高まっていく。これが、「目標を小さく刻む力」だ。

はしごの概念そのものは単純だし、ありふれている。だが、それを効果的に実践するのは、思っているよりもはるかに難しい。「大きな目標に到達するには、小さなステップを1つずつ乗り越えていくことが大切」と頭では理解していても、その“小さな”ステップが、実際には大きすぎるケースがほとんどだからだ。

これには理由がある。小さなステップを計画するのは、楽しくないのだ。誰でも、大きな夢を描くほうが楽しい。「来月に参列する結婚式までに5キロやせる」と「今日ジムに行く」のどちらの考えを浮かべることが、ワクワクした気持ちになるだろうか?

次ページ目標を小さく刻むのが楽しくない理由
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 令和の新教養
  • コロナショックの大波紋
  • 越湖信一のスーパーカー列伝
  • コロナショック、企業の針路
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
テレワーク総点検<br>コロナで広がる働き方格差

緊急事態宣言下で当たり前になった「テレワーク」。業種や職種によって実現度合いに大差がつき、この数週間で働き方の格差が広がったといえるでしょう。在宅勤務の課題を総点検し、コロナ後の働き方を考察しました。