アントニオ猪木の「正しい使い方」とは? 周囲が反対しても、訪朝する燃える闘魂

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 グローバル化の進展により、国の枠を超えて活躍する「グローバルエリート」が生まれてい る。しかし、そのリアルな姿はなかなか伝わってこない。グローバルエリートたちは何を考え、何に悩み、どんな日々を送っているのか? 日本生まれの韓国人であり、国際金融マンとして、シンガポール、香港、欧州を舞台に活動する著者が、経済、ビジネス、キャリア、そして、身近な生活ネタを 縦横無尽につづる。
 今回は特別編として、グローバルエリートが、アントニオ猪木議員に直撃インタビュー。その内容を、4回連続でお届けする。第2回目は、7月の参院選を振り返りつつ、これからの「猪木の活かし方」や、農業政策、エネルギー政策について語る。

※ 過去の対談はこちら:

(1) 猪木氏が北朝鮮に太いパイプを持つワケ

ムーギー:猪木さんはどちらかといえばボスであってこそ輝く方だと思います。自由奔放に既存の枠をとっぱらって、猪木さんだからできることが多いと思います。そんな中で猪木さんに枠がはめられたり、自由な発言はやめてくれ、勝手に北に会いに行くなと言われたり、そういった足かせができるというのは、もったいなくないですか。

猪木:正直言って、先日の選挙ももうちょっと俺の使い方がわかっていれば、違った票にもなったかなと。結局、維新というのは浮動票を獲得しなければ票が伸びません。組織票が全然ないですから。

要するに「バカをやれ」というと、言葉が履き違えられて困るのですが、選挙をお祭りごとにしなければいけない。政治をまじめくさって考えるだけではなく、やっぱりみんなが夢を持てる政治にしないと。私は興行の世界にいましたし、お祭り好きですから。

ムーギー:選挙で投票するときに、政策単位で吟味して投票してくれというより、とにかくお祭り騒ぎで参加してくれと。そっちのほうを重視なさるということですか?

猪木:だから今回の選挙でも、私に票を入れてくれって言ったことはありません。「とにかく選挙に行け!」とよく言っていました。

アントニオ猪木の使い方をわかっていない?

ムーギー:猪木さんは周りからはタレント扱いみたいな書き方されながらも、実際には、ほかの議員が誰もできなかったことを、いろいろなさっています。こういった点を正当に評価するべきだと思っています。

そんな中で「元気ですか!!」ばかり言わされているのを見ると、“猪木さんの使い方”を間違っていると感じてしまいます。実際にはどういうふうに猪木さんを活用すれば、より猪木さんの力が発揮できると思いますか。

猪木:選挙では、大阪でも東京でも、どこでもひとたび立てば人の渦が起きたんですね。大逆風の維新に、まったく違う風を吹かせることが必要で、つまり、猪木という風を吹かせることが私の役割だと思っています。より戦略的に選挙を組み立てるのなら、アメリカ的な選挙を考えていけばよかったのですが、維新はそうした戦略がはっきりしていない。その点で、アメリカは非常に進化しています。

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