※ 過去の対談はこちら:
「燃える闘魂」の活かし方とは?
猪木:私は、自分自身の活かし方はわきまえています。選挙戦でも後半は「猪木さんは勝手にやってください」という方針でしたから。
ムーギー:党の方針は、猪木さんの戦術と違ったわけですか?
猪木:たとえばこういう話があります。ベテランの政治家は、選挙戦では僻地に重点的に行きます。そこへ行くとそこの選挙民が、「こんなところまで来てくれた」と感動して、それが票になるからです。かつては田中角栄さんが、農家の票をとるため、田んぼの中にまで入っていたのと似ています。
ムーギー:ああ、わざとそれをアピールするわけですね。
猪木:ただ、アントニオ猪木をそんなふうに使ってもしょうがないだろうと。
ムーギー:それはだめでしょう。絶対だめです。
猪木:猪木が人のいるところへ立てば、とりあえずみんなが足を止めるわけだから。
ムーギー:それができる人は猪木さんぐらいなので、周りの人にはわからないのでしょうね。
猪木:まあまあ、わかる頃には選挙は終ってしまっていて。
維新はどう脱皮していくか?
猪木:維新の会も、今は蝶のプロセスを経験している最中です。つまり、幼虫からさなぎになって、さなぎから蝶に変わっていく。生命の成長と一緒なんですよ。だから、維新の会も脱皮していかないといけません。
ムーギー:もう維新は過去になっちゃいました。
猪木:これから新しい風を吹かせないと。
それよりも俺が思っているのは、政党を超えた、今、日本ができない、自民党ができない、そういう国際的な外交を猪木らしく行うことです。パフォーマンスだけじゃなくて、本音で行うこと。たとえば日本がいちばん目の届かない中東やアフリカが重要になります。
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