カギの暗証番号を忘れた日本の外交

空気を読まない猪木の強さ

 グローバル化の進展により、国の枠を超えて活躍する「グローバルエリート」が生まれてい る。しかし、そのリアルな姿はなかなか伝わってこない。グローバルエリートたちは何を考え、何に悩み、どんな日々を送っているのか? 日本生まれの韓国人であり、国際金融マンとして、シンガポール、香港、欧州を舞台に活動する著者が、経済、ビジネス、キャリア、そして、身近な生活ネタを 縦横無尽につづる。
 今回は特別編として、グローバルエリートが、アントニオ猪木議員に直撃インタビュー。その内容を、4回連続でお届けする。第3回目は、猪木氏が自身の経験を紹介しながら、日本外交の問題点について語る。

 ※ 過去の対談はこちら:

(1) 猪木氏が北朝鮮に太いパイプを持つワケ

(2) アントニオ猪木の「正しい使い方」とは?

「燃える闘魂」の活かし方とは?

猪木:私は、自分自身の活かし方はわきまえています。選挙戦でも後半は「猪木さんは勝手にやってください」という方針でしたから。

ムーギー:党の方針は、猪木さんの戦術と違ったわけですか?

猪木:たとえばこういう話があります。ベテランの政治家は、選挙戦では僻地に重点的に行きます。そこへ行くとそこの選挙民が、「こんなところまで来てくれた」と感動して、それが票になるからです。かつては田中角栄さんが、農家の票をとるため、田んぼの中にまで入っていたのと似ています。

ムーギー:ああ、わざとそれをアピールするわけですね。

猪木:ただ、アントニオ猪木をそんなふうに使ってもしょうがないだろうと。

ムーギー:それはだめでしょう。絶対だめです。

猪木:猪木が人のいるところへ立てば、とりあえずみんなが足を止めるわけだから。

ムーギー:それができる人は猪木さんぐらいなので、周りの人にはわからないのでしょうね。

猪木:まあまあ、わかる頃には選挙は終ってしまっていて。

維新はどう脱皮していくか?

猪木:維新の会も、今は蝶のプロセスを経験している最中です。つまり、幼虫からさなぎになって、さなぎから蝶に変わっていく。生命の成長と一緒なんですよ。だから、維新の会も脱皮していかないといけません。

ムーギー:もう維新は過去になっちゃいました。

猪木:これから新しい風を吹かせないと。

それよりも俺が思っているのは、政党を超えた、今、日本ができない、自民党ができない、そういう国際的な外交を猪木らしく行うことです。パフォーマンスだけじゃなくて、本音で行うこと。たとえば日本がいちばん目の届かない中東やアフリカが重要になります。

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