嘘だらけで真実のない現代社会に延髄切り 

アントニオ猪木議員を直撃インタビュー(4)

 グローバル化の進展により、国の枠を超えて活躍する「グローバルエリート」が生まれてい る。しかし、そのリアルな姿はなかなか伝わってこない。グローバルエリートたちは何を考え、何に悩み、どんな日々を送っているのか? 日本生まれの韓国人であり、国際金融マンとして、シンガポール、香港、欧州を舞台に活動する著者が、経済、ビジネス、キャリア、そして、身近な生活ネタを 縦横無尽につづる。
 今回は特別編として、グローバルエリートが、アントニオ猪木議員に直撃インタビュー。その内容を、4回連続でお届けする。第4回目は、猪木氏が、北朝鮮外交、原発行政、参議院などの切り口から、現代日本の問題点について語る。

※ 過去の対談はこちら:

(1) 猪木氏が北朝鮮に太いパイプを持つワケ

(2) アントニオ猪木の「正しい使い方」とは?

(3) カギの暗証番号を忘れた日本の外交

北との国交正常化に向けて

ムーギー:猪木さんが本当にすごいなと思うのは、政治的にいちばんリスクのある、いちばん反発をくらう問題に関して、周りの反対を無視してどーんと持論をおっしゃるところです。

猪木:ただ、反対はほとんど一部ですよ。頑張ってくださいとか言う大衆もいます。選挙戦の中でも、「このままでは日本が危ない」という危機感を有権者に伝えました。

ムーギー:猪木さんが「日本が危ない」と思われるのはなぜですか。

猪木:ゆとり教育の問題もそうですし、今回の原発問題にしても、ウソばかりじゃないですか。ウソだらけで真実がない。

ムーギー:北朝鮮との国交正常化に関しては、落ち着きどころとしては、現実的にどのあたりだと考えてらっしゃいますか?

猪木:まず北朝鮮の羅津(ラジン)という経済特区とケソン団地を通じて、経済面から、北朝鮮への影響力を高めることですね。これは、合法的であるかどうかグレーな領域ですが、そもそも「白か黒か」のきれいごとだけで考えること自体が、今の日本が抱える思想的な問題です。

ムーギー:これはいいことおっしゃっています。

猪木:ユッケの問題もきれいごとばかり言うことの弊害です。

ムーギー:あれバカらしいですね。

猪木:バカらしいでしょう。ユッケを禁止したことで、相当な数の焼肉屋さんが潰れてしまったんですよ。

ムーギー:もう役人さんは、どんどんビジネスを潰すことばっかりしますよね。

猪木:ユッケの禁止を決めた役所の人間なんか、表に出ないでそのうち配置転換で異動してしまう。いったい誰が後の責任を取るんだという話で。今は、一部、ユッケを出せるようになっていますが、そんなの誰も知らないでしょう。

ムーギー:今、ユッケ食べられるんですか?

猪木:ほんの一部だけですが。

ムーギー:レバーは今も食べられないですよね。

猪木:レバーはまだだめですね。

ムーギー:国は規制ばかりを作って、国民に迷惑かけますね。

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