嘘だらけで真実のない現代社会に延髄切り 

アントニオ猪木議員を直撃インタビュー(4)

猪木:ゆとり教育もそう。ゆとり教育で育った子供たちが、現在、大人になってきていますが、非常に根性がなくて体力がない。以前は、運動会で手をつないでゴールしていたって知っていますか?

ムーギー:僕はいつも運動会で負けていたので、それをやってほしかったですね(笑)。いや、これ冗談です。ゆとり教育の下で、競争に慣れないまま育った人がいきなりグローバル競争にほうりこまれたら、勝てっこないですよね。

猪木:まあ、国家100年の大計とは言わないにしても、10年の計画は必要ですよ。

原発行政に関して

猪木:それから原発処理の問題もしかり。みんなしっかり勉強していない。

ムーギー:エネルギーがない国で輸入せざるをえないのに、最もエネルギー効率が高い原発をあきらめたら、国民がみんな貧乏になりますよね、短期的には。私は別に原発に賛成しているわけではありませんが。

猪木:今、やめろ、と言っても無理でしょう。だから維新が言っているのは、10年後に廃炉にしようということです。

ムーギー:できないですよ、どうせ。先送りしているだけだと思います。

猪木:ただ10年後に廃炉にするのであれば、10年後の代替エネルギーが何かを考えないといけない。今はソーラーなどが脚光を浴びていますが、変換率が小さすぎて大きな動力になりません。家庭の電気ぐらいであればいいですが。

そういう意味では、地熱発電などは日本にもともとあった技術ですし、日本には温泉がいっぱいありますから、期待を持てる。そういう案も含めて、答えをちゃんと用意しないと。

南北対立の仲裁を引き受ける器が日本に足りない?

ムーギー:猪木さんは本当に数少ない、北朝鮮側の視点でも物事を発信なさる方ですが、それはやはり根底には師匠の力道山が、北朝鮮出身ということで悲しい気持ちをしていたのを見てきて、その気持ちがわかるからでしょうか。

猪木:私が言うのはあれですけど、兄貴格として。

ムーギー:兄貴格?

猪木:ええ。同じ兄弟げんかじゃなくてね。日本は長男で、兄貴格的っていう感覚を持てばいい。とても難しいのですが、南北の仲裁に入れるくらいの器量を持ちたいですよね。本来器量の問題です。

ムーギー:そうした器量を日本が持っているべきなのに、日本の器が小さいと。

猪木:たぶん昔の政治家にはそういう人がいたでしょうし、経済成長しているときはよかったのですが、経済の力が弱まったときに、自分のことしか考えられなくなった。今まで日本はODAでいろいろ援助してきましたが、今は自分をどうするかで精いっぱい。結局は、本当に腹を割った対話しかないと思います。

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