なぜ中国の株価はこんなに安いのか?

中国の資本市場発達が香港を廃れさせる?

アジアの金融センターとして栄える香港。その栄光はこれからも続くのか(写真:ロイター/アフロ)

いやー、ほんま中国関連のコラムが人気あるなぁ~、ここはひとつ便乗して、中国コラムでも一発投入するか!!

というわけで私は最近、香港、シンガポール、上海を行ったり来たりしているのだが、たまたまペンシルバニア大学ウォートンスクールでPh.D.を取得して、インシアードで中国の資本市場について教鞭をとっている中国の美人教授とお話する機会があったので、非専門家があーだこーだ言っている中国の現状に関する論争に終止符を打つべく、物事をわかっている賢人からのインプットを東洋経済オンラインの皆様にお届けしたい。

中国株が安い理由

今、中国株のPER(株価収益率)は実に10倍を切っており、1~2%の経済成長先進国の平均が15倍程度なのに比べ、著しくディスカウントされている。これは中国の7%という経済成長を鑑みると異例の割安感である。理由はいくつか考えられるが、ひとつは中国企業の利益の“質”が信頼を受けていないこと、国有企業が多いのでガバナンスに不安を抱かれていること、また次の一手や透明性に関して市場が不安視していることが挙げられる。

加えて資本市場が未発達なのも、この不思議な株価・バリュエーションの一因である。まず中国市場では個人投資家の比率が圧倒的に多く、実に8割を個人投資家による売買が占めている。これは2~3割が個人による売買であるほかの主要市場に比べ、異例の高水準だ。中国の個人投資家は射幸心が強くファンダメンタルを見てじっくり長期投資というわけではなく、中国の俗語で“鍋で株を炒める”と呼ばれるほど買ってはすぐに売って、を繰り返すので、実態経済の価値と株価水準が乖離しやすい。

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