出世の基本は、“好き”を仕事にすること グローバルエリートキャリアアドバイス

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 グローバル化の進展により、国の枠を超えて活躍する「グローバルエリート」が生まれてい る。しかし、そのリアルな姿はなかなか伝わってこない。グローバルエリートたちは何を考え、何に悩み、どんな日々を送っているのか? 日本生まれの韓国人であり、国際金融マンとして、シンガポール、香港、欧州を舞台に活動する著者が、経済、ビジネス、キャリア、そして、身近な生活ネタを 縦横無尽につづる。

一番大切なキャリアアドバイスは何か

さて皆さん、お元気になさっていますか?私はシンガポールの蒸し暑さと闘いつつ、香港やインドネシアを行ったり来たりする毎日である。インドネシアの離れ小島のリゾートに行くときは、虫刺され対策のスプレーをお忘れなく。でないとせっかくハンモックとかで揺られていても、それはそれは大きな蚊とハエとアリに襲われるのだから。

さて、本日は先日好評をいただいた「世界のエリートが説く、幸せなキャリアの法則」の続編である、グローバルエリート達からのキャリアアドバイス編をお届けしたい。

最近、これ以上目立ったらあきまへんで、と意図的に当たり障りのないことを書いて、実はランキング1位ではなく8位くらいを狙っている“グローバルエリートは見た!”だが、最近、キャリア論や仕事術を書いてちょうだい、という依頼を頂くようになった。

しかし世の中には「仕事術100の掟!!」とか「本を千冊読む読書術」とか、到底実践不可能な怪しげなノウハウ本が幅を利かせている。そもそもその著者にとって利いたことが個性も能力も異なる読者に応用できるか疑問であり、かつシンプルでないと結局実践されずに単なる読書で終わってしまうものである。

そこで今回は、もろもろのキャリアアドバイスはあるかもしれないが、世界中で色々な業界で働いてきた身として一番大切なキャリア・アドバイスは何か、という観点でコラムを書きたいと思う。

以下に紹介するのは、私のMBA時代の友人でルーマニア、オーストラリア、フランス、カナダ、日本、レバノン、インドのグローバルエリートのみなさんに寄稿してもらった「自分が思うところの最も大切なキャリアアドバイス」である。

結論としては、どこの国のエリートたちも「好きなことをやるのが一番」と言っており、このメッセージ自体は目新しくないのだが、これだけ多様なキャリアで世界中で活躍する人々が同様の教訓を見出していることは極めて意義深い。

仕事術や勉強術、交渉術や人脈術や出世法など世にゴマンと書かれているノウハウ本を読み漁るより、この基本中の基本である「好きで、得意なことをやれ」をシンプルに実践できたら、「~術」の本百冊分よりよっぽど効果があることであろう。

それでは、世界中のエリート達からのキャリアアドバイスをぜひご参考ください。

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