北朝鮮で、デスクトップPCが人気な理由 小学校での授業開始がきっかけ、いじめ防止も?

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北朝鮮の人民大学習堂でPCを学ぶ市民

スマートフォンやタブレットがIT機器の世界の主流を占めようとするなか、ノートパソコンの人気もまだ根強い。だが、北朝鮮では今、デスクトップパソコンの人気が高まりつつあるようだ。

実は、平壌を中心に、市民がノートパソコンや自国生産のタブレットを持って歩く光景はすでに日常茶飯事。だが、地方を中心に、これまで誰も見向きをしなかったデスクトップパソコン、しかも中古品がすぐに売り切れてしまうほど人気が高いと、米国のラジオ放送「自由アジア放送」(RFA)が伝えている。

「子どもがいじめに」親心からパソコン購入

RFAは中国と国境を接する北朝鮮北東部・咸鏡北道の消息筋の言葉を引用し、「ノートパソコンに加え、最近ではデスクトップパソコンがあっという間に売れてしまう」と紹介している。その理由として、日本の中・高校に当たる「高級中学」で実施されてきたパソコン実技などの情報機器教育が、2008年から全国の小学校で正規科目として実施されたことが背景にある。

コンピュータの扱い方をわからない子どもが「いじめ」を受けることもあり、子どもが「時代からの落伍者」(RFAによる)になることを心配する保護者が、デスクトップパソコンを買い求めているようだ。

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