北朝鮮の大学生も実は「出会い系」好き? 学生たちのオンラインネットワーク「平壌線」とは
北朝鮮の大学生もネット上で「出会い」を探し恋愛を楽しむ--。北朝鮮の大学生に関連する、そんなネットワーク事情が伝わってきた。
米国・自由アジア放送(RFA)の韓国語放送が最近、北朝鮮の大学生ネットワークの実体を紹介した。RFAによれば、「平壌線」と呼ばれる、平壌市内の大学と地方大学の学生たちを結ぶコミュニケーションの空間が存在するという。
北朝鮮の大学には、金日成(キム・イルソン)総合大学を頂点に金策(キム・チェク)工業総合大学や金亨稷(キム・ヒョンジク)師範大学、平壌建設建材大学などがある。それら中央の大学と地方の学生たちは、公衆電話や自宅の電話を基本とするコミュニケーション空間を形成、その一つのラインとしてインターネットによるメールがあるという。ちなみに、金日成は建国の父である金日成主席、金策はその金主席の忠実な同志とされる国民的英雄の名前。金亨稷は金主席の父の名前だ。
一国全体の“イントラ”ネット網を利用
インターネットから閉鎖的な国家である北朝鮮では、一国を巨大なイントラネットのように結んでいる「光陽網」と呼ばれる通信網がある。学生たちもこの光陽網に接続して国内でのメールを送受信しているが、国家体制としては当然、当局の監視が厳しい。そのため、メールでは「元気か」といった簡単なあいさつや、地方では得にくい商品などの価格を聞くための手段として主に用いられているという。
だが、実は、メールでの「恋愛」が光陽網で盛んなようだ。光陽網で出会った相手とメールを通じた恋愛を行う、いわば出会い系のような使われた方が流行中。北朝鮮では「顔のない恋愛」と呼ばれ、まったく知らない相手、しかも相手が自分をだましているかもしれないのに、興味本位で恋愛的な内容を送り合う空間にもなっており、これは1990年代にパソコンが普及し始めた韓国と同じような状況だと、RFAは紹介している。
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