「日本は安い」は昔の話? 在日外国人が語る≪値上げ≫に見る日本と母国の違い

日本に暮らす多くの外国人が、日々の生活を見直している。オリーブオイルは3割値上がりし、卵の価格は倍になった。鶏むね肉のような安価な食材も手に入りにくくなっているからだ。
10年ぶりに日本へ戻ってきた別のフィリピン人女性は、「2010年に日本を離れる前は、インターナショナルスクールの授業料は手の届く範囲でしたが、今や信じられないほど高額です」と話す。
彼女は旅行を控え、映画館に行く代わりに家で映画を観るようになった。「何もかもが高価になったのに、なんだか安っぽく見える」と彼女は言う。「お菓子も小さくなった。以前より少ない量しか買えないのに、出費は増えている」。
買い物の方法を変えた
メキシコ人女性は「トルティーヤを買うのをやめた。卵の方が安いから」と話す。彼女はセール時しか買い物をしなくなり、「以前は頻繁に利用していたスーパーも、今は割引がある時だけ行くようになった」。料理法も変え、食事はシンプルになったが「文句は言いません。ただ適応するだけです」と言う。
ジャマイカ出身の作家で、日本在住7年以上のカイ・ストーンは、食費がほぼ倍になったと言う。「2年前には1600円以下で買えた5キロのお米が、今では4000円近くする」。彼女は外食を減らし、家でコーヒーを淹れるようになり、価格や在庫状況によって複数のスーパーを使い分けるようになった。
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