カギの暗証番号を忘れた日本の外交 空気を読まない猪木の強さ

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ムーギー:私のイメージでは、北朝鮮と仲良くされているので、韓国とは仲が悪いのかなと思っていました。

猪木:いえ全然。

ムーギー:いやあ、どこの国ともネットワークがおありで。

ただ、日本と北朝鮮の両国民で首脳同士で信頼関係をつくるのは、もちろん重要だと思いますが、一部の保守派の政治家が無責任にばらまいた言説が国民の中でどんどん拡大してしまって、国内で暴走する偏見と憎悪を制御できなくなってしまっていると思うのですが。

猪木:やっぱり本当の意味で腹の据わった政治家が少ない。「命を懸ける」という言葉をよく使いますけど、政権、政党のためでなく、国家のために命を懸けるぐらいの覚悟がほしいですね。

ムーギー:安倍さんともご面識が結構あるんですか。

カギをかけて、カギの暗証番号を忘れた日本の対北外交

猪木:プライベートで何回か会って、食事もしています。北朝鮮問題に関しても話しました。

今の北朝鮮問題は、わかりやすく言うと、「カギをかけてカギの暗証番号を忘れてしまった、カギを失くしてしまった」という状態です。つまり、制裁をかけるのであれば、その解き方を知っておかないといけないでしょう。

ムーギー:ああ、うまいことおっしゃいますね。今は、日本が制裁しても、あんまりインパクトがないぐらい政策手段がなくなってしまっています。その一方、ほかの国、特に中国の影響力が増しています。

猪木:日本政府は、日本と北朝鮮、この2方向しかみていないのです。本当は北朝鮮にかかわるいろんな国があるわけです。

ムーギー:今、制裁をしても、単に外交的影響力を失うだけですよね。

猪木:では、何ができるのかといえば、もう話し合うしかない。核はいけない。ただし北朝鮮はそれしか武器、外交カードがない。北朝鮮は「核を絶対つくる。つくったうえで国際社会で話をしよう」と公言しています。

いちばんあちらの国が望んでいることは、やっぱり経済問題ですね。その見返りがなくて、いろいろなことを言っても効果はない。こういう言い方すると「なんだ、お前北朝鮮の太鼓持ちをやっているのか」と言われるのですが、誰かが本当のことを言わないといけない。

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