猪木、山本太郎、そしてグリーに捧げる言葉 グローバルエリートが参院選の結果を分析

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 グローバル化の進展により、国の枠を超えて活躍する「グローバルエリート」が生まれている。しかし、そのリアルな姿はなかなか伝わってこない。グローバル エリートたちは何を考え、何に悩み、どんな日々を送っているのか? 日本生まれの韓国人であり、国際金融マンとして、シンガポール、香港、欧州を舞台に活動する著者が、経済、ビジネス、キャリア、そして、身近な生活ネタを 縦横無尽につづる。
不利な立場にありながら、見事に当選を果たしたアントニオ猪木氏。一刻も早く、維新の会とは決別してほしいところだ(写真:読売新聞/アフロ)

さて、私は今チェコに来ているわけだが、アントニオ猪木氏当選の一報をプラハのホテルで目にして、思わず「元気ですかっ!」と叫んでしまった。燃える闘魂・アントニオ猪木氏の当選を心よりお慶び申し上げる。

猪木氏は、維新と決別して独自の道を行くべし

猪木氏は石原慎太郎氏や橋下徹氏の極端な色の下で客寄せパンダ的な扱いされることなく、早期に離脱されることを推奨申し上げたい。よく、自民党だからこそ票を入れたのに、などという“党のおかげで当選できた議員”が後に党勢が弱体化すると離脱して批判されることが多いが、猪木氏の場合はまったく逆で、むしろ維新から出馬することで逆風を受けるにもかかわらず個人の人気で当選された。

老害政治家の日本代表選手である石原氏が猪木氏を自分の“枠”にはめようとすれば、すぐに(念のために言っておくと、政治的な)延髄切りをくらわせて、ハンセンにくらわせたようなナックルパートを見舞い、詩のひとつやふたつ読んで、「1,2,3、ダー!!」の号令とともに早期に独立して、思う存分そのケタ外れの行動力を発揮していただきたい。

そのカリスマ性、国際性、行動力ともに抜群であり、特定の色の強い維新に窮屈に収まるのはもったいなさすぎる。どうせ猪木氏の北朝鮮外交や消費税に対するスタンスなど、維新の政策と乖離しているものばかりなのだから。

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