猪木、山本太郎、そしてグリーに捧げる言葉 グローバルエリートが参院選の結果を分析

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鈴木寛氏は志高い有能な政治家との高い評判

なお鈴木寛氏が落選したのも驚いた。私は直接面識がないのだが、私の大学時代に先生をされていて、学生時代もその後も鈴木氏を知る人からは評価が極めて高い。そしてSNSでも物事をよくわかっている、と私が尊敬している人に限って、民主党の中では珍しく子供の教育政策で抜群の成果を挙げた鈴木氏を高く評価していた。今回、鈴木氏は民主党という看板のせいで負けてしまったが、鈴木氏にはまだまだやるべきこととできること、そして質の高い支持者が多い、と激励したい。

熱心な支持者があなたの後ろにゴマンと並んでおり、あなたの誠実な活動を知ればあなたを応援する人は後を絶たないであろう。そういえば立派な先生だったな、と選挙後に思い出し、「しまった、選挙前に思い出してグローバルエリートは見た!で、応援コラムのひとつでも書いたらよかったのに」と今さらながら時間にルーズな自分を呪う次第である。

増大する公明党の役割

面白いのは惨敗したり目標議席に届かなかったりした政党の党首が、維新にしても民主にしても社民にしても、「責任は私にある」などと言いながら誰も辞めないことだ。これらの政党は人材が著しく欠如しており後釜がいないことの証拠のひとつになるわけだが、そんなに人材がいない政党に今後も人が付いてくるとは思えないのだが・・・・・・。本来ならば政界再編なのだが、再編しても仕方ないくらいに数が少なくなってしまったのは物悲しい。

最後に自公連立政権の行方だが、自民党は単独では過半数には達せず、何かと公明党との協力が必要であり続けるという意味で、国会のねじれは解消しつつ安倍氏の歴史修正主義をめぐる暴走には歯止めをかけられるかもしれない。今後、自民党にあれやこれやで籠絡されるであろう公明党議員を、公明党の支持者がいかにしっかり監視するかにかかっているとも言えよう。

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