一例ではありますが、これが「字ヅラを追っている子」と、「意味を理解する子」の違いなのです。言い換えれば、読解力がない子とある子の違いともいえます。
意味を理解する力は、あらゆる場面で発揮されます。つまり、どのような科目でも、分野でも、さらに言えば、仕事でも、日常生活におけるさまざまな出来事でも発揮されます。これを「一事が万事」といいます。
「意味を理解する子」になるには
では「字ヅラを追っている子」はどうすれば「意味を理解する子」になるでしょうか。「意味を理解する子」に転換する方法やスキルはいくつかあるのですが、その中でも家庭で手軽に実践できる方法を1つ書いておきましょう。それを突破口にしてみてください。
子どもが中学生の場合、勉強に関して親が介入すると失敗することが多いため、次のようにするといいでしょう。
「勉強以外の話題で、子どもと話をする際に、『これって何のためなんだろうね〜』『なぜそうなんだろうね〜』『これって○○(子どもが知っている知識や経験)と似てない?』と言ってみる」
意味を理解する子は、「疑問を持つ」「自分に置き換える」「目的を考える」傾向にあります。
それをあえて、日常の話題の中で「問い」という形で言葉にしてみるのです。“問われる”と人は、そこに意識がフォーカスします。すると、内容の世界に入っていくため意味を深く考え、理解するようになっていきます。
このように、言葉の力を使って、意味を理解できる人になるように、サポートしていってあげるといいでしょう。一朝一夕といかず、地道さが求められるやり方です。しかしやがて、勉強の世界でも同様に意味を考える習慣ができ、勉強はもちろん、さまざまな分野に効果が波及することになるでしょう。
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