私がどん底で見た「読解力がない」という地獄

やり方を変えたら偏差値が40→70台に上昇

しかし、そんな筆者にも転機がやってきます。大学受験に2度失敗して「万事休す」となったところから、国語の偏差値が半年で40→70台後半へ急激に上がったのです。なぜだと思いますか? それは「考える力」を手に入れたからです。つまり「意味を理解する力」を手に入れたのです。

この考える力、読解力を手にすると、確実に点数が上がります。過去多くの子どもたちを指導してきたなかで、これは誰でも可能なことだと考えていますが、多くの子は「考えること」を教えてもらったことがないため、できない子はずっとできないままなのです。

私の場合はたまたま、人生のどん底に陥って、考えざるをえない状況に追い込まれて手に入れたのですが、通常、そのようなどん底は経験しないでしょうから、手に入れないまま、ほどほどで終わるのですね。

塾で子どもたちを指導していくと、筆者と同様の“症状”にある子が非常に多いことに気づきました。意味を理解しない子どもたちということが最近話題になっており、統計データでも、それは示されているようですが、筆者がこれまで3千人以上を直接指導してきた経験から照らし合わせても、間違いなく、意味を理解しない子どもの方が圧倒的に多いと断言できます。

では、ここで、先ほどの2つの読み方について具体的に説明しましょう。1つは「字ヅラを追っている読み方」で、もう1つは「意味を理解している読み方」でした。この2つはどう違うのでしょうか。

意味を理解している子の頭の中はこうなっている

① 国語の問題で「主人公はなぜ、○○のようなことをしたのでしょうか?」という設問があったとき、

→字ヅラを追っている子は、ただ単純に「文章の中からその答え」を探そう(抜き出そう)とする

→意味を理解する子は、答えは答えとして考えつつ、「普通、○○のようなことしないだろ」とつっこんだり、意味まで考えながら読んでいる

② 英語の問題集で「I don’t like Ken, because he is always late for school.」を訳しなさいという問題があったとき

→字ズラを追っている子は「私はケンが好きではありません。なぜなら彼はいつも学校に遅刻するからです」と訳して、さっさと次の問題へ進む

→意味を理解する子は「遅刻するぐらいで、なんで人を嫌いになる必要があるんだ」と考えたりもしている

いかがでしょうか?

次ページ意味を理解する力は、あらゆる場面で発揮される
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