偏差値を上げたいなら勉強以外の尺度を探せ 限界意識は他者との比較から生まれる

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本当に勉強する子になってもらいたいのならば、勉強以外のことに目を向けよう(写真:EKAKI / PIXTA)

※石田勝紀先生へのご相談はこちらから

こんにちは。初めて相談します。現在中1の息子がおりますが、勉強において息子にやる気が見えません。本人は口だけは目標が高く、県内トップの男子校へ行きたいと言うのですが、中間、期末ともに70〜80%程度(100点満点)でとてもトップ校にいけるレベルではありません。
塾へは通っておりますが、テスト前も塾の対策プリントをただ持ち帰るだけで、結局私が声を掛けないと手を付けない状態。また学校のワークも繰り返しやるように伝えていますが、1回やっただけで満足している状態です。
テストの結果に関しても、自分より低い点数の子を見つけては「あの子よりはよかった」と満足している状態です。どうにか息子のやる気を出させたいです。よいアドバイスをお願いします。
(仮名:砂田さん)

「つまらない勉強」はやる気が起きない

勉強に対してやる気がない中学生。このような中学生は日本全国かなりの数に上ることでしょう。やる気が出ない最大の理由は、「面白くない」からです。やる気がないのは、つまらない勉強を我慢してやり続けるということに対する子どもの“素直”な反応なのです。

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中間テスト、期末テストの点数をみるとそこそこは勉強しているようですね。しかし、この点数だけをみると確かに県内トップ校は難しいでしょう。もちろん、まだ中1なので、今後伸びる可能性が十分にあります。それだけに、お母さんは、なんとか上位の成績を取ってほしいと思っていらっしゃるのでしょうね。

では、ここで、砂田さんがお書きになった状態について、初めに説明をしていきましょう

1)テスト前も塾の対策プリントをただ持ち帰るだけで、結局私が声を掛けないと手を付けない状態

→ この状態が、何を意味しているかおわかりでしょうか。親の「声掛け」というアラームによって手をつけるようになってしまったということを意味します。つまり、このままでは今後も声掛けをしない限り、子どもは自主的に動くことはないでしょう。

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