男だらけの組織で「異物」として生きる知恵

「紅一点の孤独」にどう向き合うか

女性同士で会話するときに、別に男性に聞かれたくない話をしているわけでなくても、無理に割って入ってくる男性がいたら、少し違和感を感じるでしょう。それと同じことです。逆に反感を持たれたところで、それも困りますよね。そう考えれば、男性が多い集団に無理に割って入ることも、「仲間外れ」と過剰に反応することも、あまり得策ではないとわかるはずです。

私も、「オトコの中にオンナがひとり」といった集団に属していたときは、ゴルフも飲み会や雑談も、「オトコ同士の楽しみだな」と思えば、「いってらっしゃい」と送り出すスタンス、席を外すくらいの気持ちでいました。寂しがったって、完全同化して仲間になるなんて現実的に不可能です。

ちやほやされるのも、誘われないのも、女性が男性仲間にとっての「異物」だから。紅一点というのはそういうことだと思うのです。

いい仕事をすることで仕事仲間と認識されよう

まずは、仕事仲間として認識されるように、普通に、共にいい仕事をするのがいちばんです。仕事上での「異物」にならなければ、自然とコミュニケーションも生まれることでしょう。

仕事以外でも、もっと親しく語り合える関係性を築きたい、ということであれば、あなたにとって、場になじんでいるように見える若手の男性管理職に、「私が混ざってもいい機会があったら声をかけてほしい」とお願いしてみてはどうでしょう。「楽しそうだから」「もっと皆さんと話したい」と率直に話してみたら、気にかけて声もかけてくれるかもしれません。

どちらにしても、「紅一点」というだけで特別な存在になってしまうのは、ある意味、当然のことです。

そもそもこの状態を作っているのは、今いる男性管理職ではなく、これまでの社会です。悪気なく、なんとなく好奇の目で女性管理職を眺めてしまう男性管理職を責めても、何も生まれません。騒いだりすねたりすれば、余計に距離を置かれ、逆効果になるだけでしょう。

ともかくも、ちゃんと良い仕事をし、仕事へのアドバイスを求めたり学んだりして、あなた自身が管理職として成長し、「唯一の若手女性管理職」といった認識を変えていくことです。うじゃうじゃ女性管理職がいる状態になれば、また違った人間関係も生まれてくることでしょう。発展途上の中での紅一点は、悩ましいことや苦しいことも多いかもしれませんが、貴重な経験と考えて、「仕事上で学びたい」という本来の目的に照らした言動に徹することがいちばんなのではないでしょうか。

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カーリング人気萌芽の時代から、平昌五輪での銅メダル獲得まで戦い抜いてきた著者。リーダーとして代表チームを率いつつ、人生の一部としてカーリングを楽しめるにまで至った軌跡や、ママさんカーラーとして子育てで得た学びなどを語る。