最新版!「住みよさランキング2018」トップ50

7年連続でトップに輝いた市は?

2位の長久手市(愛知)は、昨年3位から順位を1つ上げた。愛知県の北西部に位置し、名古屋市の東部と隣接する。「小牧・長久手の戦い」で広く名を知られ、現在は、名古屋市のベッドタウンとして発展。市域西部は都市化が進む一方、東部は今なお自然を多く残しており、都市と自然豊かな田園の両面を併せ持つ。市民の平均年齢が38.6歳(2015年国勢調査)と全市町村で最も若いまちでもある。

「15~49歳女性人口当たり出生数」と「年少人口(0~14歳)増減率」が共に高く、「人口当たり病院・一般診療所病床数」も比較的多いことから「安心度」は19位と高水準。また、市内の商業施設が充実しており、2016年12月に「イオンモール長久手」が開業したことで「利便度」の順位をさらに上げた。一方、「持ち家世帯比率」が低く、「住宅延べ床面積」も小さいため、「住居水準充実度」が723位と下位に甘んじ、1位奪取には及ばなかった。

3位の名取市(宮城)は、昨年11位から一気にトップ3入りとなった。宮城県南部の太平洋沿岸に位置し、仙台市の南東に隣接。JR東北本線、仙台空港アクセス線、国道4号、東北縦貫自動車道、仙台東部道路などが走り、人口集積や企業立地が進んだ広域仙台都市圏の副拠点都市。

東日本大震災の影響で一時的に伸びが停滞したものの、市制施行以来、人口増加が続いている。震災では沿岸部で津波による甚大な被害を受けたが、ハード面の復興が進み、「世帯当たり新設住宅着工戸数」は9位。また、子どもの数も増加傾向にあり、北海道・東北地方では唯一、「年少人口(0~14歳)」が増加している。今回調査では指標の入れ替えもあり、「安心度」が昨年598位から84位へ大きく上昇したことから、総合順位を押し上げた。

東京23区は軒並みランクアップ

今回の総合ランキングでは、東京23区がおしなべて順位を上げた。トップ10のなかに3区(5位中央区、8位港区、9区千代田区)が入り、トップ50では9区がランクインした。これらの区は若い世代の人口流入が続いており、今回から算定指標とした「年少人口(0~14歳)増減率」の値が高いため、「安心度」を通じて総合順位を上げた。

また、新たな指標として追加した「可住地面積当たり飲食品小売事業所数」は、食品スーパーや野菜、食肉、鮮魚、菓子・パンなどの販売店、コンビニエンスストアを対象とするため、比較的小規模な店舗やコンビニエンスストアの数が多い東京23区には有利に働いたといえる。

地域ブロック別のトップは、「北海道・東北」が名取市(宮城)、「関東」が印西市(千葉)、「甲信越・北陸・東海」が長久手市(愛知)、「近畿」が総合14位の芦屋市(兵庫)、「中国・四国」が総合30位の下松市(山口)、「九州・沖縄」が総合11位の福津市(福岡)であった。

東洋経済オンラインでは、今回の「住みよさランキング」の続編として、近日中に「部門別ランキング」「地域ブロック別ランキング」の最新結果を紹介する予定だ。

▼5つのカテゴリーと算出指標
[安心度]        
  • (1)病院・一般診療所病床数(人口当たり):2016年10月1日現在 厚生労働省「医療施設調査」
    (2)介護老人福祉施設・介護老人保健施設定員数(65歳以上人口当たり):2016年10月1日現在 厚生労働省「介護サービス施設・事業所調査」
    (3)出生数(15~49歳女性人口当たり):2016年 総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態」
    (4)年少人口(0~14歳人口)増減率:2017年1月1日÷2014年1月1日 総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態」
  • [利便度]
  • (5)小売業年間商品販売額(人口当たり):2016年6月 総務省・経済産業省「経済センサス活動調査(商業統計)」
    (6)大型小売店店舗面積(人口当たり):2017年5月 東洋経済「全国大型小売店総覧」
    (7)飲食料品小売事業所数(可住地面積当たり):2016年6月1日 総務省・経済産業省「経済センサス活動調査(商業統計)」
  • [快適度]
  • (8)汚水処理人口普及率:2017年3月末 国土交通省・農林水産省・環境省「汚水処理人口普及状況」、各都道府県資料
    (9)都市公園面積(人口当たり):2016年3月末 国土交通省調べ
    (10)転入・転出人口比率:2014~2016年 総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態」
    (11)新設住宅着工戸数(世帯当たり):2014~2016年度 国土交通省「建築着工統計調査」
  • [富裕度]
  • (12)財政力指数:2016年度 総務省「市町村別決算状況調」
    (13)地方税収入額(人口当たり):2016年度 総務省「市町村別決算状況調」
    (14)課税対象所得額(納税義務者1人当たり):2016年 総務省「市町村税課税状況等の調」
  • [住居水準充実度]
  • (15)住宅延べ床面積(1住宅当たり):2013年10月1日 総務省「住宅・土地統計調査」
    (16)持ち家世帯比率:2015年10月1日 総務省「国勢調査」
  • ▼評価方法
  • 16指標それぞれについて平均値を50とする偏差値を算出し、それらを平均して「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」「住居水準充実度」の部門ごとの評価、および総合評価を行っている。また、市町村合併のあった市については、転入・転出人口比率など整備不能なデータを除いて算出している。
次ページまずは1~25位
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