50歳を過ぎたら自慢話をどんどんするべきだ

「謙譲の美徳」など捨て去ったほうがいい

50歳を過ぎたら、若者を相手にどんどん自慢話をするべきだ(写真:Graphs / PIXTA)
松下幸之助氏(パナソニック創業者)のもとで23年側近として過ごした江口克彦氏。若手ビジネスパーソン向けの連載として好評だった上司と部下の「常識・非常識」に続いて、「50歳からの同調圧力に負けない人生の送り方」について書き下ろしてもらう。第3回は「自慢話をどんどんしよう」。

日本人は、謙譲の美徳を好む。自慢したい気持ちになってもぐっと堪える。飲み込む。功績は敢えて言わない。誇らない。謙虚こそが美徳などと教えられ、謙虚でいることが人として好ましいと教育されてきた。

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しかし、そのような同調圧力に負けてはいけないと思う。50歳を過ぎてから、ましてや60歳を過ぎ、70歳を過ぎているにもかかわらず、自慢の一つも出てこないのは、いかがなものか。「謙譲の美徳」を通り越して、自慢することが何もないのか、誇れるものがない人生だったのか、と心配になってくる。

謙虚にしていればナメられて当然

これは若者とて同じ気持ちだろう。自慢する年寄りを口では「嫌だ」「面倒くさい」「うるさい」と言っているが、その反面、話に手柄話の一つも出てこない年寄りに対しては心のなかで、「誇れるものが何もないのか」「大した先輩じゃないのか」と、そう思っている。

今、若者に敬意をもたれず、ナメられている年長者が多いとすれば、それは年寄りや老人が謙虚謙譲を演じていることに大きな責任がある。

若者は本気で、「この老人は、ほんとうに自慢できる人生、誇れる道を歩んでこなかったのだな」「ただの老いぼれか」と馬鹿にしているのだ。

そして、努力や根性を空しく感じる。身近に目標がないから、人生ダラダラと生きるようになる。

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