一流の社長は「泣いている社員」を放置しない

取引先の理不尽な要求にどう応じるべきか?

トラブルがあったときこそ社長、あるいは上司の出番です(写真:Sergey Nivens / PIXTA)

社員が取引先で理不尽なことを言われて立ち往生をすることがあります。たとえば取引先が定価の大幅値引きを要求し、人格を傷つけるような罵声まで浴びせてくる。社員は反撃をできずに立ち往生して半泣きの状態で帰ってきたとしましょう。

この連載の一覧はこちら

そんなトラブルがあったときこそ社長、あるいは上司の出番です。ダメな社長は「そこを我慢するのが営業マンだ。おめおめと帰ってきて、泣き言を言うな」とまあ、そのようなことを言うかもしれません。しかし、そんな社長がいるならば、社内をまとめ総合力を発揮し、会社を発展させることはできないと思います。

困っている社員を助けるのが社長の仕事

この場合、社員はまったく悪くはない。理不尽な要求、人格の攻撃などどれをとっても相手の言い分は許せるものではありません。実はこの事例は、PHP研究所社長時代に、実際に私自身が経験したことです。

申し訳ありません、と恐る恐る報告してきた社員に私は次のように言いました。「君の言うことは何も間違っていない。悪くはない。けしからんのはその取引先の担当者だ。構わない。私が今からその担当者に会いに行く。連絡するように」ということで、その社員を連れて取引先の担当者とその責任者に会いに行きました。

私が行くというので、彼らはお詫びに来るものと思っていたようです。しかし、私は彼らに次のようにタンカを切りました。

次ページ江口氏が取引先に言い放ったこととは?
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 晩婚さんいらっしゃい!
  • おとなたちには、わからない
  • 野口悠紀雄「経済最前線の先を見る」
  • 日本野球の今そこにある危機
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
危機はこれからが本番!<br>コロナ倒産 最終局面

新型コロナウイルスの感染拡大で企業業績に大打撃。資本不足の企業が続出し、大手でさえ資本増強に奔走しています。政府の支援策で倒産は小康状態でも、もはや倒産ラッシュは時間の問題に。苦境の業界をリポートし、危ない企業を見破るノウハウを伝授。

  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT