総額2兆円?「豊臣埋蔵金」は実在するのか 大坂の陣に消えた「黄金100万枚」の行方

拡大
縮小

Q13.黄金は発見されたのですか?

なんと、見つかりました。約半月にわたる探索の結果、黄金2万8060枚、銀2万4000枚が発見され、すべて家康の元に送られています。

Q14.では、やはり豊臣埋蔵金は伝説にすぎないということですね。

必ずしもそうとは言い切れません。もし、開戦当初の豊臣方に、黄金100万枚相当が実際にあったとするならば、この残金はあまりに少なすぎます。

黄金の大部分はどこに消えたのか。実はそれを「示唆」する、ある奇怪な出来事が、大坂落城から3カ月後に起こったというのです。

黄金は「地下深く」に眠り続けている?

その出来事とは、同年7月末、秀吉をまつる京都東山の豊国神社に、「匿名」で多額の金が「寄付」されているという噂がにわかに広がり、家康が調査を命じたところ、それが「事実」だったことが判明し、驚いた家康は、豊国神社から財を没収したというもの。

作家の佐藤優氏の座右の書である「伝説の学習参考書」を全面改定した『いっきに学び直す日本史』は、「教養編」「実用編」合わせて20万部のベストセラーになっている(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

もしこの話が真実ならば、黄金は密かに難を逃れた可能性があります。

家康からの国替え勧告に断固応じず、城を無防備にされながらも最後まで大坂を離れようとしなかった秀頼。ひょっとすると、豊臣埋蔵金の隠し場所は、案外その「大坂城の真下、地下深く」だったりしたのかもしれません。

歴史には、まだ史実として認められていない不確かな伝承や事柄が数多く存在します。歴史を学ぶことは、「教養」を高めると同時に、それ自体が「知的な楽しみ」でもあります。

ぜひ、歴史を学び直すことで、学生時代には味わいきれなかった「大人の知的な楽しみ」を実感してください。

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
倒産急増か「外食ゾンビ企業」がついに迎える危機
倒産急増か「外食ゾンビ企業」がついに迎える危機
Netflixが日本での「アニメ製作」を減らす事情
Netflixが日本での「アニメ製作」を減らす事情
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT