職場の「雑談しやすい人」になる簡単なコツ 協力が得られやすくなり、生産性も上がる
あなたの職場に雑談はありますか? 無駄のないやり取りがいい仕事、いい結果につながるとは限りません。
業務プロセス&オフィスコミュニケーション改善士であり、『話し下手のための雑談力』の著書のある沢渡あまねさんに、その必要性と、雑談を増やすためのコツについて伺います。
職場の雑談には効果がある
私は業務プロセス&オフィスコミュニケーション改善士として、およそ70以上の日本の職場を見てきました。
そこで気づいたのは、雑談がある職場とない職場では、雰囲気はもちろん、メンバー同士の協力体制、ひいては生産性にも大きな差があるということです。
まずはこちらをご覧ください。筆者に直接寄せられた、管理職やリーダーが語る、雑談の中身とメリットです。
「私は雑談を積極的にして、メンバーの出身地、家族構成、趣味、何を大事にしているのか、将来どうしたいのかをつかみます。適材適所が仕事の鉄則なので。どのような仕事に向いているのか、今克服しなければならない課題は何か。それがあるだけで、メンバーのモチベーションもパフォーマンスも変わってきます」(中堅IT企業 37歳 課長)
「プライベートな話を年の離れた部下はあまりしません。なので、仕事の延長線上のような雑談をします。上司が話すと指示や命令に聞こえてしまうみたいなので、『あくまで私はこう思っている』って感じで話します」(大手産業機械メーカー 50歳 部長)
「僕はトイレとエレベーターで若手と雑談することが多いですね。ほかに人がいない状況になると自分から切り出します」(外資系コンサルティングファーム 42歳 プリンシパル)
「『相手がどんなことをやっているかを知っておく』『自分が何をやっているか知らせておく』。この2つは大事です。しばらくたってから『××さんそういえばこの前、こんな話してたよね?』って時間差で効いてくる。カギは自己開示。私はだから自己開示が好きです。自分をプロテクトしてる人は損だなっていつも思います」(大手製造業〈産業インフラ系〉 43歳 課長)
いずれも現役の管理職やリーダーのリアルな声です。職場の雑談には効果がある。そう実感し、行動に動いている人は実は少なくありません。
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