雑談をしない人が、結局結果を残せないワケ ANA社員が大事にする「ハンガートーク」

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何気ないおしゃべりの蓄積が「ヒヤリハット」を減らす(撮影:尾形 文繁)
一見ムダに見える社員同士の「雑談」(おしゃべり)ですが、これらが積み重なると、経験知やノウハウになります。実は、仕事ができる人ほど雑談の場を大事にしているものです。『仕事も人間関係もうまくいく ANAの気づかい』の著者であるANAビジネスソリューションは、チームのノウハウを蓄積するために、雑談が増えるような場を意図的につくるのも有効だと言います。

 

会社では、会議などの正式な発言ではない、いわゆる「おしゃべり」「雑談」は、ムダな時間と思われがちです。しかしANAでは、同期同士、先輩と後輩、時に上司と部下が、情報共有や意見交換をする何気ない「おしゃべり」の蓄積を、大切なものととらえています。

「おしゃべり」や「雑談」だからこそ、本音や実感が込められています。自分一人では経験できないことを仲間から得る機会になるのです。

ANAをはじめ、航空会社のパイロットたちの間には「ハンガートーク」と呼ばれる会話の場があります。

パイロットもCAも「雑談」から学ぶ

「ハンガー(Hangar)」とは、飛行機の格納庫のこと。かつて、パイロットたちは天候が悪くて飛行機を飛ばせない状況になると格納庫の片隅に集まって経験談に花を咲かせていました。

パイロットA 「ちょっと聞いてくれよ。この間、サンフランシスコ空港の上空で30分も待機することになったんだ。到着時は予想どおり晴れのいい天気だったのに、それでも混雑していて……」

パイロットB 「なんで? 天候は良かったんだろう?」

パイロットA 「到着予定時刻の1時間前まで雨と霧で、天候が回復した後も混雑がなかなか解消されなかったんだ。幸いその日はベテラン機長のアドバイスで多めに燃料を搭載していたから無事到着できたけど……。他の航空機では燃料が少なくなって、近隣のサンノゼ空港に目的地を変更していたところもあったよ」

パイロットB 「そうなんだ。勉強になったよ」

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