人望を得る上司は「正しいおせっかい」を焼く

ANA社員の口ぐせは「あれっ、大丈夫?」

職場でメンバーに対して何か気づくことがあっても、見て見ぬふりをしていませんか?(撮影:尾形文繁)
「彼の仕事のやり方は心配だな」「彼女は少しまわりに気をつかったほうがいいのに……」。職場のメンバーに対してこのように思っても、「面倒だから」「その人の問題だから」と見て見ぬふりをしていないでしょうか。いいことも悪いことも、気づいたことは相手に伝えることで、チームの質を高めることができます。『仕事も人間関係もうまくいく ANAの気づかい』の著者であるANAビジネスソリューションは、「おせっかい」と思われるくらいのほうが、まわりの人望を得られると言います。

 

「あれっ、大丈夫?」

この言葉は、パイロットやCA(キャビンアテンダント)、グランドスタッフ、整備士などの職種を問わず、今日も空港や飛行機の中など、仕事の「現場」で交わされています。この言葉の根底には、「TEAM ANA」に脈々と受け継がれる「おせっかい文化」があります。

「おせっかい」という言葉は、仕事では、マイナスの意味で使われることが多いかもしれません。「あの人は、おせっかいだよね」「おせっかいはやめて、自分の仕事をしなさいよ」というように。

しかしANAでは、この言葉をポジティブな意味でとらえています。相手に「もう一歩」踏み込むことで、「もうひと言」を加えるだけで、相手との関係は劇的に深まります。それを一人ひとりが実践すると、「チーム」でコミュニケーションを活発に取り合う風土ができあがります。

「まあいいか」で済ませない

職場では、「頼んだ仕事、きちんとやってくれたんだ」「今日はとっても元気そう」とか、「あれっ、あの人のしていること、たぶん間違っているよな……」「こうしたほうが、効率的じゃないかな」などちょっとしたことに気づくことがあります。

こうしたときの対応には、「まあいいか」と思って黙っておくのと、相手や担当者に「言っておいたほうがいい」と思って伝えるのと、2通りあります。

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