事実!「声をかけやすい人」は仕事ができる

ANAの気づかいは、こんなにも合理的

ANAが考える、お客様や部下への気づかいをご紹介します(写真:ロイター/アフロ)
上司は立場上、さまざまな「権限」をもっています。しかし、その権限が「権力」に変化して部下を服従させようとすると、人間関係や仕事に支障が生じます。そこで、ANAの上司は、権限と権力を履き違えることなく、社内で「声をかけやすい人」になるような気づかいをしているといいます。『仕事も人間関係もうまくいく ANAの気づかい』の著者であるANAビジネスソリューションから、「ついていきたい」と思われる上司になるための心得を聞きました。
(構成:東洋経済オンライン編集部)

 

航空会社における至上命題である「安全」を確保するために、ANAの機長は、隣に座る副操縦士に気づいたことを何でも言ってもらえるような人間関係をつくろうとしています。

ある機長は、こう述べます。

「私も含めて、人間誰もが完璧ではありません。機長である私から副操縦士に、『ちょっとでも気づいたことがあったらなんでも言ってね』と進んで言っておかないと、相手は『機長の下す判断は完璧に違いない』と過信してしまう。むしろ『キャプテン、こうではありませんか』と疑問を投げかけてもらうほうが、確実に安全性は高まるんです」

パイロットから始まった「アサーション」

ANAでは 「アサーション」 という活動が浸透しています。先のパイロットの例でいえば、安全のために、「機長 → 副操縦士」の方向だけでなく、「副操縦士 → 機長」の方向にも情報がしっかり伝わるよう、上司側も気づかいをする、言いやすい雰囲気をつくるという活動です。この活動は、パイロットの間で始まり、現在ではCA(客室乗務員)、整備士など、グループ全体に広がっています。

「伝えたいことが伝わる人間関係にするために気づかいは必要」と述べるのは、30年以上整備部門に在籍し、ANAビジネスソリューションでヒューマンエラー対策講師を務める山内敏幸です。

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