清澄白河にある「シェアホテル」のスゴイ中身

単に安く泊まれるというだけではない

共用ドミトリーの水回りスペース(筆者撮影)

「当ホテルは女性専用ドミトリーを14ベッド設けていることが特徴で、水回りなども女性専用スペースに設けています。化粧を落とした後に男性との共用スペースに出るのがいや、という声が外国人、日本人問わず高いのです」(中瀬氏)

女性の1人旅はいまだに「自殺するのでは」などと、旅館などでは警戒されてしまう。1人でも気兼ねなく、しかも安く泊まれるドミトリーは、旅を愛する女子から人気が高まっているようだ。また、女性専用のフロアがあるというのもポイントが高い。くつろいだ格好のときに、たとえすれちがうだけといっても男性の目にさらされることに抵抗を感じる女性は多いだろう。

老朽化した遊休不動産をリノベーションして再生

リビタは京王電鉄、東京電力ホールディングスを株主とする、京王グループに属する企業だ。メインは住宅などのリノベーション分譲事業やシェアハウス、シェアスペースの運営。老朽化した団地を、高齢者向け住宅とシェアハウスなど3つの機能を併せ持った「多世代交流型賃貸住宅・たまむすびテラス」の再生に携わるなど、社会的に意義の高い取り組みで、最近、注目度が高まっている。

ベッド下にもう1つベッドが収納されていて、限られたスペースを活用している(筆者撮影)

ホテル事業に乗り出したのは2016年から。「ザ シェアホテルズ」というブランド名で、清澄白河のほか函館、金沢、京都などにホテルを展開している。いずれも、老朽化した遊休不動産をリノベーションして再生し、地域のにぎわい創出につなげる意図がある。

LYURO東京清澄は2013年から東京都が実施した、水辺エリアの民間事業者利用に関する社会実験で採用されたプロジェクト。宿泊施設とシェアスペースを併せ持った施設ということが評価されたそうだ。

ホテル事業では経験が浅いが、業界の既存概念にとらわれず、ダイレクトに入ってくる利用者の声を次の物件に活用できる。また、リノベーション事業の蓄積により、設計にこだわりながらコスト削減できることも大きい。価値観が変化する今、門外漢であることが強みになり、若者や外国人を惹きつける理由になっている。

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