相手を心底不快にさせる3つのダメな話し方 「なぜ」と「せっかく」には要注意

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会議などで原因を追及するときは、この「なぜ」は必要です。しかし、気持ちに関連する「なぜ」は相手を追いつめる危険な言葉です。気持ちは、「なぜ」と言葉では言い表せないことがあります。また、頭でわかっている(理性では理解している)が、どうにもならない(気持ちが動かない)こともたくさんあります。心理学では、不一致と言われる状態なのですが、多くの悩みや葛藤はこの不一致で起こります。

どうにもならないことを「なぜ」と問われても、追いつめられるだけなので、気持ちに言及する「なぜ」は慎重に使う必要があります。相手の意向や気持ちを知りたい心情はわかりますが、「なぜ」を使えば、なお一層、相手との心の距離は遠ざかってしまいます。

「せっかく」という言葉は恩着せがましい

3.恩着せがましい「せっかく」

「せっかく持ってきたのに」「せっかくやってあげたのに」といったフレーズは、親しくなってくるからこそ使ってしまいがちなものかと思います。親密さが増したり、やり取りが増えてくると、起きやすい場面です。

「せっかく」には、「私はあなたにこんなにしてあげているのに」という親切心の押し売りや、「私の気持ちを無下にしないで」という強迫とも取れます。相手にとっては、あなたが「せっかく」心を砕いたことでも、迷惑なこともあります。それを、無理矢理に押し付けるような言い方をすると「頼んでないし」という反発の気持ちが芽生えてしまい、それこそ、相手の役の立ちたい、喜んでもらいたいと思ったあなたの気持ちとは裏腹に嫌がられてしまうことさえあるのです。

「せっかく教えてあげたのに、(あなたは)なぜやらないの?」

これは、3要素が含まれる最悪パターンです。もう相手はあなたにうんざりしてしまうでしょう。

これらを一度、使っただけで関係性にひびが入ることはないと思いますが、こうしたフレーズを日々のやり取りの中で繰り返し使ってしまうと、相手が不快に思うことが増えていきます。

不快なやり取りをする相手とは、なるべく距離を置きたくなるのが人情ですので、そのうちに、そのほかのことも受け入れられなくなり、次第に、時には「急に」と感じるタイミングで(実際には小さなことが積み重なって)相手が離れてしまうことがあるのです。

関係性悪化を防いでいくため、3つのフレーズを多用することを避け、よりよい人間関係を育んでいかれることを願っています。

大野 萌子 日本メンタルアップ支援機構 代表理事

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おおの もえこ / Moeko Ohno

法政大学卒。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ資格認定機関)代表理事、産業カウンセラー、2級キャリアコンサルティング技能士。企業内健康管理室カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメントなどの分野を得意とする。現在は防衛省、文部科学省などの官公庁をはじめ、大手企業、大学、医療機関などで年間120件以上の講演・研修を行い、机上の空論ではない「生きたメンタルヘルス対策」を提供している。著書に『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(サンマーク出版)がある。

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