まじめな人ほど問題をこじらせてしまう理由

ギャンブル狂の息子を止めた親の意外な秘策

「原因と結果の法則」は純粋な人ほど痛い目を見ます(写真:MaCC / PIXTA)

「原因を突き止め、それを除去すれば結果は変わる」

問題に直面したときに誰もが考えつくことです。こうした「原因と結果の法則」的な思考パターンはわかりやすく、また特定の分野やジャンルに縛られない汎用性があり、ビジネスから経済学、工学まで、さまざまな問題解決法の基礎となってきました。

しかし、そうした思考法で解決できない問題も多々あります。たとえば、鶏と卵の関係のように、原因と結果がループしている場合。しかもその悪循環の中に自分自身が巻き込まれている場合は、問題はさらに複雑になります。

もしかしたら、「ビジネス書を読んでもいっこうに成果が出ないなあ」と感じている人は、まさにそうした問題の渦中にいるのかもしれません。

自己啓発書があなたを陥れる

少なくない自己啓発書が、理想の自分になれない根本原因を自分(の性格なり能力なり)にあると示唆しています。つまり、「自分を変えれば世界が変わる」と。

問題解決の観点から見れば、私は、そうした教えは実際的な問題解決を回避させるばかりか、無駄な努力を誘発させるデマゴギーであるとさえ考えています。

「自分」を変えることで何らかの成果を得ようとすることは、たとえるなら、スピードメーターの針を動かして自動車を加速させるようなもので、因果の向きの捉え方が逆さまになっています。

次ページ純粋な人ほどこのことに気づかない
関連記事
トピックボードAD
  • なにわ社長の会社の磨き方
  • 日本人が知らない古典の読み方
  • インフレが日本を救う
  • 30歳とお金のリアル
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!
トレンドウォッチAD
銀行 破壊と再生

リテール部門が苦境に陥るメガバンク。偽りの優等生・スルガ銀行では不正が蔓延。金融庁新長官曰く「ビジネスモデルを変えていく自主性が感じられない」。変革へのラストチャンス。