自分自身の抱いた違和感を無視しないことから
だから、ここからは、その言葉を引き出した僕たち自身が重要になる。暑かったから炭酸飲料を飲んだという主張について、そうですねとただ相づちを打っているかぎり、そこには何の問いも生じない。当たり前の世界しかない。
しかしそのとき、もし自分自身が何かしらの違和感に気づいてしまうとしたら、それが本質直観を始めるきっかけになるのだ。
なぜ? と相手に問いたくなる気持ちは、自分自身に折り返す。そして、相手の生活世界を確認しながら、自分たちをとりまく常識を問い直すのである。当たり前や常識を問い直そうと言うのはたやすい。本質直観は、そのための具体的な方法の一つだと思う。
【初出:2013.9.21「週刊東洋経済(アップル再起動&電子部品サバイバル)】
※「理論+リアルのマーケティング」は今回が最終回です。1年間、ご愛読ありがとうございました!

