これと言ってやりたいことが見つからないまま、周囲に後れを取るまいとエントリーシートを書きまくり、面接を受けまくって、今の会社(組織)に入った。そもそも自分のやりたいことができるのなんて、ほんの一握りの幸運な人たちだけであって、たとえやりたくなくても「やるべきこと」「やらなければいけないこと」をやるのが仕事ってもんだよね……。
人生の中で「働く時間」が占める割合は大きい。それなのに、「仕事=我慢」「報酬=我慢の対価」と考え、耐え忍びながら働くほどもったいないことはない。
そこで今日は、とことんまで自分の内面を見つめ、固定観念を取り払って自身の「やりたいこと」を実現している変人をご紹介しよう。
「人事」が天職のチェンジメーカー
世界屈指の一般消費財メーカー、ユニリーバ。その日本法人を率いる8人のボードメンバーの1人に、人事・総務部門を統括する女性がいる。その名は、島田由香。「働く時間・場所を社員が自由に選べる」新人事制度「WAA(“Work from Anywhere and Anytime”の頭文字で“ワー”と読む)」をスタートさせるなど、次々に先進的な組織・人事制度づくりに挑んでいる変革の旗手だ。
彼女が輝かしいキャリアを築いた背景には、自分の内面をとことん見つめ、固定観念を取り払って自身の「やりたいこと」を追求してきたことがある。ただ、言うは易く行うは難し。なぜ彼女はそれが可能だったのか、これまでの人生を振り返ってもらった。
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