美容家電を「当てまくった」彼女が語る成長論 パナソニックの「悩める若手」が変わったワケ

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「入社して3年目くらいまでは、今から考えると信じられないほど肩肘を張っていた」と話す清藤美里さん。パナソニックでドライヤーなどビューティ用品の企画やグローバル戦略を担う(撮影:梅谷秀司)
「起業」という言葉は、起業家のためだけにあるものではない。「業(なりわい=仕事)を起こすこと」は、組織の中でもできる。いやそれどころか、新しいビジネスを生み出さなければならない組織人にこそ必要とされるアクションだろう。
さあ立ち上がれ組織人。今、あなたの立場で、業は起こせる。それも、上手にやれば大規模に。本連載では、会社をはじめとする「大組織」で、“変わり者”だと思われても“変えること”に挑み、新たな仕事をつくり出す「組織内変人」を紹介する。

 

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会社は、自分がやりたいことをやらせてくれない。真剣に自分のキャリアのことを考えてくれない。でも、食っていくためには、会社の言うことを聞かなければならない。自分はこのままずっと"会社の言いなり人生"を送らなければならないのだろうか……。

やりたいことができないのは会社のせい。思いどおりのキャリアを描けないのも会社のせい。自力で道を切り開こうとする前に、会社に人生を預け、組織と"従属関係"に陥ってしまっていないだろうか。

そこで今日は、大企業のリソースを使い倒すことで自ら成長し、その能力を会社に還元することによって、組織と"互恵関係"を築いている変人を紹介しよう。

巨大組織を乗りこなす「エース」パイロット

ズシーンッ! 衝撃とともに砂ボコリが舞い上がる。踏み出した一歩に大地が大きく揺れる。「大企業はこうやって乗りこなすもんだ」と言わんばかりに、巨大なモビルスーツが動き出した。その巨体から繰り出される一手一手が、世の中に大きなインパクトを与えている。ドデカイ機体を巧みに乗りこなすのは、いったい、どんなパイロットなのだろうか。

コックピット(操縦室)の扉が開くと、1人の女性が姿を現した。その名は、清藤美里。「パナソニックビューティ」の代表商品であるナノケアドライヤー、頭皮エステをはじめ、さまざまなビューティ製品を世に送り出してきた人物である。清藤さんの活躍するフィールドは国内にとどまらない。現在は、全世界に向けた商品企画や戦略作りに携わっている。

そんなことができるのは、フツーの人とは違うスーパーウーマンだからだと思われるかもしれない。しかし、はっきり言おう。それは大きな間違いだ。清藤さんは組織の壁にぶち当たるたびに歯を食いしばり、いくつも血豆や青あざをつくりながら、大企業という名の巨大モビルスーツを自在に乗りこなすようになっていったのである。

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