自分にはやりたいことがある。しかし、口に出したところで、どうせ上司や会社に一蹴されて終わり。この会社にいる限り、思いを胸に秘めたまま、ただ時だけがすぎていくのだろう……。
やってみる前に諦め、「やれそうな」会社に行くのか、今いる環境で挑戦と軌道修正を繰り返し、実現を目指すのか。正直どちらだってかまわないが、ただ一つ言っておこう。いずれにしろ、「打たないシュートはゴールに入らない」のだ。
そこで今日は、前例がないところで自ら率先して矢面に立ち、チーム員がチャレンジしやすい環境をつくり出す“美変人”を紹介しよう。
ただの「シンデレラ編集長」と思うなかれ
2014年12月、ブライダルマガジン界の巨艦『ゼクシィ』が動き出した。はじめての婚活を支援する総合婚活サービス『ゼクシィ縁結び』、さらに婚活の敷居を下げる恋活サービス『ゼクシィ恋結び』をスタート。結婚式を応援するブランドだったゼクシィが、結婚の前後を含めた生活全体を応援するブランドになるべく、大きく舵を切ったのだ。
そんなゼクシィ艦隊の指揮を執るのは、「愛とユーモア」を連呼し、80名近い乗組員を団結させる女性だ。船長の名は、伊藤綾。これまでにも数々のメディアで「ほぼ午後5時に会社を出る編集長」として、仕事と家庭を両立する憧れの女性のように紹介されてきた人物だ。
しかし、あえて言おう。午後12時の鐘ならぬ、午後5時の鐘が鳴る前に会社を出るからといって、伊藤さんは華麗なる「シンデレラ編集長」ではない。どちらかと言えば、泥臭さが漂う「戦う編集長」と呼ぶほうがふさわしい。
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