しかし、今回のマリオは「触って動かせばちゃんとわかる」ようにできている。それはここまで論じたように、いたるところに操作方法を説明する看板があり、またワイプで操作の動画も表示され、お助けモードが存在し、ゲームをこなすことで徐々に基本動作を身に付けることができる点もそうである。
ここで1つ、スーパーマリオ オデッセイだけではなく、任天堂Switchというハードに関するある言葉を思い出した。
かつてファミコンが発売された頃、家庭用ゲーム機に標準搭載されるコントローラーは2つが標準だった。ファミリーコンピューターはもちろん「ぴゅう太」や「インテレビジョン」や「カセットビジョン」にも、コントローラーは2つ搭載されていた。
いつしか時は流れ、据え置き機は1人でプレイするものということが常識になったのか、単なる価格を抑えるためなのか、据え置き機のコントローラーは標準搭載で1つということが当たり前になった。
コントローラーを取り外して2つに分ける「おすそわけ」
Switchは本体に装着されたコントローラーを取り外して2つに分けることで、2人でも遊べるという形式にした。これを任天堂は「おすそわけ」という言葉を使って広めている。
スーパーマリオ オデッセイにも実はこの「おすそわけ」の機能が存在する。Joy-Conをおすそわけすることで、1人がマリオを動かし、1人がキャッピーを動かすことができるのである。
キャッピーは敵を倒したりキャプチャーしたり、さまざまなフィーチャーを作動させることができることから、マリオのサポート役としてぴったりである。
初めての人がマリオをなんとか動かしながら、慣れた人がキャッピーをつかって周囲の敵を排除するなどのサポートに徹すれば、これまで後ろで見ているだけだった人でも、安心してプレイできるだろう。
スーパーマリオ オデッセイは、とても丁寧に作られた3Dアクションであり、熟練者から初心者まで、そのレベルに合わせて遊ぶことができるゲームだと、僕は評価している。そしてプレーヤーだけでない周囲も巻きこめる。そうしてゲームを通して多くの人と繋がることが、任天堂Switchのコンセプトでもある。
記事を最後まで読んでくれた人に、特別に情報を。
キャプチャーすると空を滑空する事ができるカックー。思ったより距離が出ない、すぐに落ちてしまうと悩んでいる人は、滑空中にコントローラを振ってみよう。少しジャンプして、距離を伸ばすことができるので試してみてね。
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