スーパーマリオオデッセイは何が面白いのか 初心者でも熟練者でも楽しめる3Dゲームだ

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これまでのシリーズと違い、いくら高いところから落下しても、一定時間足がしびれるだけで落下ダメージがなかったり、もしダメージの蓄積やステージ外への落下で死んでしまっても、共通コインを10枚失うだけで少し戻されて復帰したりなど、失敗時のペナルティもほぼノンペナと言えるほどに少ない。高層ビルの屋上から、狙った足場に大ジャンプのような大胆なプレイも、恐れることなく楽しむことができる。

とはいえ、簡単すぎると思うのはゲームに慣れた人だけかもしれない。これまで3Dアクションマリオシリーズをプレイしたことがない人にとっては、難しく感じるかもしれない。

誰でも簡単に理解できる仕掛け

そのあたりも抜かりない。ゲームに慣れてない人達にもわかりやすいように、最初のほうのステージではその場面で必要な操作が、フィールド内の看板に書かれている。その操作方法が文字で表示されるだけではなく、ワイプで操作の動画まで表示される。これで実際にどのようにコントローラーを動かせば、その動きができるのかを、誰でも簡単に理解することができる。

それでも不安という人には「お助けモード」が用意されている。このモードを使うとマリオのライフが3から6に増え、水の中でも酸素の残りを気にしなくてよくなったり、画面外に墜落したときもライフを1つ減らすだけで近くにすぐに復帰できるようになるなど、さらに快適にアクションを楽しめるようになる。

アクション面でのお助けだけではなく、次の行き先を矢印で表示してくれるようになるので、迷うことも少なくなるだろう。

これほどまでにアクションの難易度が低いと、慣れたプレーヤーは満足できないかもしれないと思う人もいるかもしれない。

10月27日に発売されたスーパーマリオ オデッセイ」(c)2017 Nintendo

実際、次の国に飛び立つために必要なパワームーンは多くても20個程度であり、ボスさえ倒せば、いや多くの国ではボスを無視しても、サクサクと次の国に進むことができる。これまでの3Dアクションマリオシリーズに慣れた人なら、半日もプレイすればクッパからピーチ姫を救い出すことは容易だろう。

ただし、それは「さまざまな国の楽しい仕掛けに目移りせず、一直線にクリアを目指せれば」という難しい条件付きだ。魅力的なマップの数々に目移りせずクリアをするのは不可能というものだ。ボスを倒せばいいだけと思っても、ついあそこの裏になにかあるのではないか、あの塔の上にいってみたいと、ついつい寄り道をしてしまうのがこのスーパーマリオ オデッセイだ。

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