“お・も・て・な・し”ムーブメントが日本を変える
上海に飛ぶ前に香港でNHKワールドを見ていたら、たまたま1960年代の東京オリンピックの模様が映ってきた。当時は戦後の復興から高度経済成長を謳歌する時期で、建物などのハードインフラが急速に作り上げられた時期であり、日本製品は今のように信頼できる高級品としてのステータスでなく、安い賃金と安い価格で世界に市場を広げていた時期である。
テレビに映る街行く人々も、言っちゃなんだが髪型がダサく、服も体系もぼってりしていて、今の東京のような洗練されたソフトパワーはいっさい感じない。だからこそ楽しみなのは、7年後の“お・も・て・な・し”ジャパンが世界の人々を、どれだけ驚かせることができるだろう、と。
以前、JTBに勤める方で、外国人観光客の日本国内旅行を担当する方(ちなみにとっても美人)にお話を伺ったことがあるのだが、御自身も幼少期海外で長らく暮らすうちに、海外の人に日本のよさを伝えたい、という思いが強くなったのだという。私はこのJTBで働く友人および読者の皆様が抱く強い思いが、成功裏に実現されることを強く支持する。
日本は総じてすばらしい点の多い社会だが、心の中で「こういう日本であってほしい」「こういう社会でありたい」「こういう日本だと信じたい」「こういう日本だと世界に知ってほしい」という思い描く像と現実には、原発問題やヘイトスピーチ問題など、実は乖離点も多い。
これを今後7年間の“お・も・て・な・し”ムーブメントでどれだけ“思いと現実”のギャップを埋めることができるだろうか。2020年の“お・も・て・な・し”ジャパンの奮闘に、期待したい。
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