グランドハイアット、驚きのディスコ戦略 六本木グローバルエリートたちをわしづかみ

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六本木ヒルズのオープンと同時に開業した六本木グランドハイアット。都内有数のラグジュアリーホテルとして、また六本木の名所として圧倒的な存在感を誇るが、その裏には、矢継ぎ早に繰り出される、驚きのイベント戦略があることはあまり知られていない。
一般のラグジュアリーホテルとは違う、攻めの「人を呼び込む」仕掛けにこそ、六本木グランドハイアットの面白さがある。その最前線について、クリストフ・ローヴォ総支配人に聞いた。
六本木グランドハイアットの知る人ぞ知る楽しみ方が、ディスコだ

――六本木ヒルズとともに開業したグランドハイアットも10周年です。最近の客入りはどうですか?

すこぶるいいですね。レストランの足元の売上高は過去最高を記録しました。料飲部門は国内のお客様が中心ですから、景気に対して強気になっている方が増えているサインだととらえています。

食事だけでなく、お酒やワインにも出費され、来店頻度も高くなっています。特に個人のパーティの規模が大きくなり、回数も盛んですね。

――ずいぶん景気がいい感じですね。ところで個人のパーティとは、ウエディングのことですか?

いえいえ。お友達や仲間を呼んで開く、お誕生日会や、ビジネスの目標達成を祝うパーティといったものです。そのために個室を予約するお客様も多くなっています。

各レストランがテラスを持っているなど、アウトドア施設が多いのが当ホテルの特徴です。シェフがクッキング教室を開いたり、ソムリエがワインテイスティングを指南するレストランもあります。

われわれがこだわっているのは、「革新的」なサービスを行うということです。ただお客が来るのを待っているのではなく、どんどんイベントを仕掛けていくのです。夏にはディスコとか。

ラグジュアリーホテルでディスコ?

――ディスコって、あのディスコですか?

ええ、そうです。都内でも有数の大規模な宴会場(1000平方メートルのグランドボールルーム)があるのですが、年に2回「クラブシック」というイベントを行っています。1970年代のディスコミュージックを流します。日本人を中心に40~50代の方が1200人ぐらい集まって、けっこう盛り上がりますよ。

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