グランドハイアット、驚きのディスコ戦略 六本木グローバルエリートたちをわしづかみ

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ヒルズの10周年のテーマは「Love(愛)」なので、5月には「ガーラパーティ」を開催します。ビートルズのコピー・バンドをロンドンから呼んで、コンサートを開きます。

――All you need is love ?

そうそう。夕食券1枚で、10のレストランすべての食事が楽しめます。そして、最後はディスコ・パーティです。

――やっぱり最後はディスコなんですね(笑)。僕は80年代派ですが……。

10周年イベントのほうは、80年代ミュージックを楽しんでいただけますよ。

「革新」にこだわる

――そもそも、こちらの客層はどういう構成になっていますか?

宿泊客は約7割が海外からのお客、3割が日本人です。また、65%がビジネス客、35%が観光目的です。平日は7割が海外から、3割が国内からで、週末は逆に7割が日本人客です。レストランは7割が国内客です。お店や時間帯によって個人客、ビジネス客の割合は異なります。

クリストフ・ローヴォ総支配人

隣の森タワーで働くビジネスマンはIT色が強く、グーグルに加えアップル、グリー、セールスフォース・ドット・コム、レノボなど。バークレーやゴールドマン・サックスなど銀行や証券会社もあります。4棟の住居棟からいらっしゃる方もいるし、週末には家族連れも多い。

――グローバルエリートはもちろん、近隣の方々まで、がっちりつかんでいるのですね。ところで、10周年には何か仕掛けもあるのですか?

10年は節目です。10年前の開業時、われわれは海外資本では最大規模でした。国際色豊かな六本木の街で、バランスのとれたホテルとしてオープンできたと思います。10周年は「本物志向のホスピタリティ」を提供することをコンセプトに、友人や家族に接するように誠実にお客様をおもてなしします。

――大掛かりな改装もしています。10年弱のペースは早いですね。

世界の変化は早く、お客様のニーズも変わります。われわれも革新的に変わらなければ。10年前、いや5年前ですら、アイパッドやアイフォーン、タブレットやスマートフォンはほとんど存在しなかった。新しいテクノロジーへの対応のためにも改装は必要で、各部屋でのWiFi接続などを進めています。

10階のグランドクラブラウンジは広さを2倍に拡張して、料理や飲料も改善。デザインを変え、キッチンも広げました。

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