滝クリ「お・も・て・な・し」ブームが日本を変える 2020年に、“お・も・て・な・し”ジャパンができること

✎ 1〜 ✎ 92 ✎ 93 ✎ 94 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

五輪招致のために、最後にウソついた?

さて、東京五輪招致決定で浮かれていていいのは最初の1週間で、その後、徐々に厳しい現実が頭をもたげてくる。たとえば今回、プレゼンで原発汚染水への不安を払拭したと評価された安倍氏だが、あの「汚染水の影響は、福島第一原発の港湾内の0.3平方キロメートルの範囲内で完全にブロックされている」「数値は最大でも世界保健機関(WHO)の水質ガイドラインの500分の1」うんぬんの明確な数字に、一瞬説得力を感じ、その後数日経って、「そんなの、首相が断言できるわけないのに……」と現実的に不安になってきた人も多いのではないか。

最悪のシナリオでは、五輪招致を実現するために、日本の首相が国際社会にウソをついてまで五輪招致をかすめ取った、と国際世論が大きく傾くリスクもないわけではない。実際、安倍氏の語った数字と現実に乖離があることは、連日の新聞報道が明らかにしている。

五輪招致成功で浮足立っている政治家の皆さんに、警鐘を鳴らしたい。今までは国内のメディアに議員の出演拒否などの形で圧力をかけ、実質報道統制を敷くことで世論を丸めることができたし、また政治家の約束はデフォルトで基本的には破られるもの、と大甘裁定(おおあまさいてい)を下してくれる国内世論に許されてきた。

しかし、今後は世界中のメディアと視線が日本の原発行政を注視することを忘れてはならない。これはある意味、歓迎すべきことで、国際社会の視線とオリンピックの成否がかかっているということで、今までのようなごまかし政策ではなく、国運をかけて誠実に問題解決にあたる方向に向かうことだと、これまた期待を込めて予測したい。

ちなみに浮足立っている政治家と言えば、石原慎太郎氏の自画自賛報道を見てビックリした。あなたは任期中、予算を湯水のように使って招致に失敗し、おまけに無責任にも途中で投げ出した人なのに、逆風から途方もない努力で勝ち取った人たちを横目に、どういう神経で自画自賛できるのか謎である。

前回のコラムでも申し上げたが、今回の五輪招致の立役者は滝川クリステルさんであり、また前任者および現在の都知事の失言で逆風にもめげず頑張ってきた招致委員会の皆様の地道な努力が、五輪招致を放り出した無責任な前都知事の暴挙をカバーしてくれたことを忘れてはならない。

次ページ世界の人を、どれだけ驚かせされるか
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事